トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

瓦に使う土を採掘する土山で、瓦の持つ歴史の厚みを知る。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

大栄窯業㈱さんギャラリー『土坐』での淡路の瓦師・道上大輔さんの講義を終え、次は僕も行ってみたかった土山です。土山とは淡路で焼かれる瓦に使う、土の採掘場のことです。もちろん土山は関係者以外立ち入り禁止なので、道上さんを通して土山の所有者の方にお願いし、同行して頂くことで実現しました。

敷地内に入ってからは道交法から外れるので、みんなで軽トラの荷台に乗って移動します(笑)大学生にとってはこれも楽しい体験だったようです。

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どわーっと坂を下り、採掘場に到着。土の壁が切り立っています。

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瓦に使える土は、この壁のうちのほんの数メートルしかありません。200万年前に形成された土の層を使って瓦が作られているということと、そして、それを表す壁の高さ。

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道上さんの講義を聴いてからの土山は、瓦の持つ歴史の厚みを感じさせてくれました。

 

当初の予定では、土山には行かないはずでしたが、僕が無理を言って道上さんにお願いし、見ることができました。学生のうちにこんな経験をできたら、それは必ず彼らの財産になるはず。そして、わずかではあっても、瓦の未来を創る手伝いができたことは、僕にとっては大きな喜びです。