トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

結果につながるまで続ける。学生を連れて淡路島に行くまでには、5年を要しました。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

学生たちを淡路島に連れていくのが実現するまでには、実に5年間を要しました。

 

それは2016年2月27日に開催された、第1回瓦サミットで淡路の瓦師・道上大輔さんに出会い、すげーやつがいる!ことを知り、3月3日からブログを書き始めるところから始まります。

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アメブロで書いた最初のブログに載せた写真。

なんとかして瓦の良さを伝えたいと考えて書き始めたブログですが、道上さんのようなセンスを持ち合わせない僕は瓦のことだけで書き続けることができず、さっさと路線変更して、自分のこと、趣味のことを書くことにして、たまに書く屋根のことを読んでもらうことにしました。「こういう考えを持っている僕が、屋根は瓦が良いですよと言っています。」ということです。

そんなブログを読んで、2017年の7月に連絡してくれたのが、常滑市の北条で古民家を改修してゲストハウスにしようと計画していた、ケイコちゃんとマコトちゃんという、二人の女性。ケイコちゃんは建物のオーナーで、マコトちゃんは大工さん。マコトちゃんは大工さんだから内側のことはできるけど、屋根のことは専門の人に依頼したい。でも、人柄が分からない人には依頼したくない、と、困っているところで出会ったのが、僕のブログでした。

ケイコちゃんは当初「こんな屋根、治せるか!」と言われるんじゃないかと、内心、びくびくしながら連絡をくれたそうです(笑)

yoshikixxtri.hatenablog.com

まあ、実際のところ、なかなかに大変でしたが、なんとか修理することができて雨漏りも止まり、ゆっくりながらも改修が進み始めます。

当初、聞いていた計画では2019年の春には開業という予定でしたが、僕の予想通り、予定は伸びに伸び(笑)、2020年も開業できず、4年の歳月を経て、2021年の4月25日㈰に、やっと開業に漕ぎつけることになりました。開業の連絡をもらった2月24日。開業するとなれば、開業のお祝いを届けようということで、道上さんに連絡を取り、瓦の素材で作られた箸置き送ってもらい、届けたのが3月18日でした。

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ところが行ってみると、開業をひと月後に控えているはずなのに、まだまだ作業中で、なんか若い人たちもいます。確かにインスタグラムには建築を学ぶ学生さんたちが、ワークショップ的に手伝ってくれていると書いてありましたが、まだいるとは思っていませんでした。

ケイコちゃんに事情を聞いてみると、宿泊する人が『古民家を改修する体験をできる』というコンセプトを持つゲストハウスにするとのこと。なるほど、そういう発想か。面白いね。

ケイコちゃんは隣に座ってPCの画面を見ている女の子を、何気なく「大学で木造建築を勉強しているモモちゃんです」と紹介してくれました。挨拶してくれたモモちゃんに対し、僕が単純な思いつきで「木造建築を勉強しているなら、瓦のことも勉強してよ。淡路島に行こう。」と言ったところ、モモちゃんは「えっ!?行きたいです!」と予想外の返事をくれました。そこから話はとんとん拍子に進み、他の人にも声をかけてもらい、僕は道上さんに連絡し、淡路島に行こうと提案してから15分後には、4月2日、3日での淡路島行きが決定したわけです。なんとかして瓦の魅力を伝えたいとブログを書きはじめて5年。ついに、一つの形になった瞬間でした。

 

2016年2月 道上さんに出会う。

2016年3月 ブログ開始。

2017年7月 ケイコちゃんから連絡をもらう。

2021年2月 ゲストハウスに開業の許可が下りる。

2021年3月 開業祝いを届ける。

  〃     淡路島行き決定。

 

最後はとんとん拍子でしたが、5年間という、長い時間がかかっています。やっぱり一つのことを成し遂げるためには、長い時間がかかるんですね。道上さんも10年以上、ブログを書き続けて、やっと結果が伴ってきたと言っていました。

継続は力と簡単に言うけど、続けるのは決して簡単なことではありません。結局は継続することが結果につながるのではなく、結果につながるまで続けることなんだろうなと実感しています。