トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

『淡路の瓦師・道上大輔』の講義に学生たちがイチコロ。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

淡路の瓦師・道上さんの講義の6時間半ほど前、淡路島のホテルのベッドの上で目が覚めました。時間は午前2時半(笑) どうやら変に緊張しているようです。

学生たちには先入観を持ってもらいたくないので、大栄窯業㈱のHPは伝えてあっても、道上さんの話す内容については、一切、伝えていませんでした。

www.daieibrand.com

なので、講義前の挨拶で、どうやって道上さんのことや、講義の内容を紹介するのかを、寝ながら考えていました。少し前のブログで「悩みは寝なくても解決しない」なんて書きましたが、今回のは悩みじゃないのでOKなやつです。

 

ずっとうとうとしながら考えていると、5時半の目覚まし時計が鳴りましたが、さすがに寝不足なので、あと30分だけ寝ることに。6時に起きて、海岸沿いを30分ジョグ。走りながら考えをまとめていきます。

ホテルに戻り、温泉、朝食と済ませて学生たちを迎えに行き、ついに道上さんの大栄窯業に到着。ちょっと遅れたので、僕の挨拶は無し(笑)で講義開始です。

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淡路島出身の世界的な左官職人、久住有生さんの生んだ土壁の空間で繰り広げられる道上ワールド。世界遺産に登録される世界中の美しい街並みと、日本の街並みの比較。美しい街並みに対する屋根材の役割。文化には『学術、芸術、技術の三術』が必要だけど、現代の日本の街並みには芸術、美しさがないので、文化になりえないということ。

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f:id:yoshikixx:20210404100003j:plain僕の心配を他所に、学生たちは集中して聴いています。僕は写真を撮りながら、後ろでガッツポーズ。

学生たちが時にはうなずき、時には感心しながら聴講している間に、僕はギャラリー内で撮影。

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トイレだってオシャレだ。

建築を学ぶ学生で、こんな空間での講義に響かない人は誰もいません。講義のあとは雑談しながら質問したり、瓦グッズを見たり、もちろん写真も撮りまくりでした。

僕みたいに毎日、屋根で瓦を触っている人ですら、道上さんの話しを聴くと感動します。学生という立場で聴いたとすると、どんな気持ちなんだろう…。

 日本を代表する建築家、堀部安嗣さんが大栄窯業さんに訪れた話も飛び出し、建築を志す学生たちにとっては、予想外の貴重な時間となったようです。

 

これを読んでくれた道上さんを知る瓦葺き師、屋根屋は、こんなことができた僕をうらやましがりなさいね(笑)

 

次は僕も初めて訪れる土山です。