トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

だみ声で怒鳴るのではなく、ミスしたって構わないからプレー(楽しむ)しようと言えるように。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

ご飯を食べにお店に行ったときに、隣の席に男2、女1の40歳くらいのお客さんがいました。その人たちは小学生か中学生か、それくらいの年のバスケットボールをコーチかなんかで指導しているようでした。なんとなく話を聞いていると女性が「ヒロシ(仮名)がノートに「ミスしたときにコーチに怒られるのが嫌でプレーできない」と書いてきた。どう思う?」と言い出しました。男二人はあまりはっきり言わずに、うにゃうにゃと誤魔化す感じでしたが、女性は「ヒロシ(仮名)に、怒られるのが嫌でプレーできないってことは、私の責任なのか?と言ってやった。そしたらヒロシ(仮名)は即答で「違います」って言ってさあ」って。僕はこの辺りでかなりムカムカ来ていました。さらに女性は「怒られるのが嫌なんだったら、褒められるようになろうって思わないのか?聞いてやった」と言っていました。

バスケットボールの神様、マイケル・ジョーダンの生涯シュート成功率は4割9分7厘。半分以上を外します。現役選手で最高の3ポイントシューター、ステフィン・カリーの3点シュート成功率は4割3分5厘。言わずもがな。シュート以外だって、必ずミスはあります。成功率100%の選手なんていないんですよね。

にも関わらず、女性コーチはガラガラのだみ声で、ミスしたヒロシ(仮名)や他の選手を怒鳴り散らして、震え上がらせているんしょうね。そりゃ怖いし嫌になるよ。半分以上が怒鳴られるんだもん。ヒロシ(仮名)は勇気を出して、コーチに意見したのに、コーチは聞く耳を持たないんだ。

 

僕は『誰かに怒られるのが嫌』と『誰かに褒められるためにやる』って、同じじゃないかと思うんです。ただひっくり返しただけっていうか。だみ声の女性コーチに褒められるためにプレーするの?おかしいよね。

そもそもスポーツって、誰かに褒められるためにやるものじゃないですよね。子どもにとってのスポーツは、練習しないと上手くなれないことや、チームワークを良くしないと勝てないことを覚えるとか、もっとシンプルに、みんなで楽しくプレーするとか、そういうことだと思うんです。

僕らの世代の先生とかコーチって、比較的、ミスを怒りがちだし、そうして育てられた僕たちも、同じことをしがち。でも、そんなんではスポーツの目的から外れちゃうし、スポーツを嫌いになっちゃうよね。

 

カリーが日本に来て、日本の子供たちにバスケを教えるという企画のときに、緊張からか、なかなかシュートが入らない女の子に「外したって構わないよ。100本連続で外したって、101本目から100本連続で入るかもしれないんだかね。どんどん打とうね」みたいなことを言っていました。シュートしないと絶対に入らないんだから、失敗を恐れてシュートしなかったら、絶対に成功しない。もっと言うと、どんどん打たないと上手くもならない。上手くなると嬉しいし、自信を持つことができるから、どんどんシュートを打つようになる。そのスポーツを好きになる。好循環です。ミスを怒って萎縮させるのと、ミスしたって構わないからどんどんプレーしようっていうのと、どっちが良いかなんて、誰にだってわかることですよね。

 

まずは、そのスポーツを好きになってもらえるような指導者が増えるといいなと思います。

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有楽タンメン、野菜増し、肉増し。写真と本文は関係ありません。