トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

棟瓦の補強工事

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

今日は真面目にお仕事の話しです。未だに昨年の台風被害の修理依頼が入るんですけど、今回も行ってきました。

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隅棟の冠瓦が一本、飛んでいました。戻して固定して終わりかと思いきや。

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よく見ると、釘が浮いています。上の写真なんてマシなほうで。

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こんなに浮いている個所もあり、ひどいのは手で引っ張っても抜けてしまいました。

さらに問題なのは、釘を打ち付けている、下地木の状態と固定方法。

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釘穴から水が入って、傷んできているのに加え、固定(と言って良いのか?)が銅線で縛ってあるだけ。いったいいつの時代の…。

お客さんに写真を見せながら状況を説明して、結局、全部の棟瓦を補強することになりました。

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強力棟金具を入れて、下地木を固定します。その周りに、なんばん(モルタル的なもの)を塗って、冠瓦をビスで固定します。

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木を交換したり、金具を付けたりしなくても、あるいは工事することは可能かもしれません。というか、ぱっと見では問題なく見えるようにはできます。でも、それだと、次の台風が来たときには、また飛んでしまう可能性があります。どうせ直すなら、しっかりと直したほうが安心です。