ずっとブログを書いていると、ときおり嬉しいことがあります。
トライアスリート屋根屋という肩書を使っていますが、僕のベースはあくまでも屋根屋で瓦葺き師。すっかり変わってしまった日本の街並みを、街並みを形成する家々の屋根を、再び美しいものにしたいという思いから書き始めたのが、このブログです。
9月に日本を襲った台風から三か月余り。友達のFacebookで屋根の葺き替えが完了したという報告がアップされていました。
彼は台風後に僕に相談してくれて、僕はいろんな説明をしながら瓦をオススメしました。もちろん予算もあるだろうから、和型ではなく、平板でも構わないから、瓦がいいよとお話しさせてもらったら、和型を選んでくれました。
この建物の佇まいを観て、なにも感じない人はいるのでしょうか。縁側があって、庭があって。田舎のおばあちゃんちはこうだったなーって。
終の棲家が、その棲家の屋根が美しく、風景に馴染んだものであることは、幸せなことだと思います。