たまには屋根屋らしいことを書いてみようかと。
このブログを読んでくれた友達が「雨が降るとうるさくて眠れないんだけど、本当に屋根の素材で静かになるの?」という質問をしてくれたので、それにお答えしようというブログです。
このグラフは屋根の素材による騒音の差をグラフにしたものを、LIXILさんのHPからお借りしました。
瓦メーカーではない、板金屋根材のメーカーであるLIXILさんですら、最も静かなのは瓦だという検査結果を出しています。次がLIXILのT・ルーフという石付板金屋根材。たぶん化粧スレートはその次くらいになると思います。
数値でも違いますが、体感的にも全然違います。
あるとき、屋根の上で仕事していたときに「パン!パン!」という音がしだしたなぁと思っていると、実はそれは、板金屋根材で施工された隣の家の屋根から響いてきた雨音でした。僕が身体に当たる雨に気づく前に、音が響いて気づくというほどの音。外で直接、聞くほどではないにしろ、家の中でもかなりうるさいでしょうし、おそらく近隣の家もかなりうるさく感じると思います。
屋根材というのは簡単に変えられるものではないので、普通は新築時に施工した屋根材でずっと暮らしていくものです。そうすると、同じ条件で違う屋根材の場合にどれくらい静粛性に差があるのかっていうのがわかならないんですよね。でも、屋根材による差って、本当に大きいんです。また、静粛性と断熱性はけっこう相関関係があったりもします。静かな屋根材は断熱性も高いことが多いんです。
新築のときはもちろん、リフォームのときにも屋根材を選ぶ基準の一つとして、静粛性というのにも着目してみてくださいね。