トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

化粧スレート屋根を塗るくらいなら、板金をかぶせちゃったほうが良いです。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

屋根が重いとか軽いとか、実は建物の耐震性にはあまり影響しません。なので、家を新築するときには、次に建て替えるときまで、もっともお金がかからない屋根材である瓦を強くお勧めします。

 

というのは、これまでにも散々、書いてきたことなのですが、じゃあ、すでに化粧スレートや板金が葺かれている場合はどうするのかって話しです。

 

化粧スレート(カラーベスト)や板金が塗り替えの時期を迎えるのは築10年から15年くらい。家の10年て、あっという間ですが、化粧スレートなんて塗らないわけにはいかないものです。化粧スレート自体には防水性があまり無くて、防水は塗装に頼っています。かといって、ペンキ屋さんも防水しているわけではないという辺りの矛盾もあり…。

 

まあ、今回はその辺りは置いておいて、じゃあ、塗り替え時期が来たらどうするのかってことですが、理想は瓦に葺き替えすることです。めちゃくちゃ長持ちします。寿命は3倍以上。トータルのコストは半分以下。選ばない理由がありません。

しかし、化粧スレートや板金の屋根の建物に、瓦を乗せられないことがあります。理由は建物自体が弱いから。工務店ハウスメーカーは軽い屋根材を使うことで、建物の強度を落としていることが多いんです。軽い屋根材を乗せた建物≒耐震性が低いと言えるんです。となると、さすがに瓦を乗せることはできないんです。

 

では、どうするのが良いかというと、化粧スレートや板金の上にカバーするように、石付き板金を葺くことをおすすめします。

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このログハウスは昨日のブログでも書いたシェルパ斉藤さんのご自宅です。

新築時はシングルという屋根材だったのですが、築15年くらいでかなり傷んできたということで、僕に屋根のお世話を依頼してくれました。

ここで使った屋根材はLIXIL、T・ルーフのシェイクという石付き板金。

www.lixil.co.jp

ガルバリウム鋼板に天然石をくっつけてあるので、色の劣化はほとんどありません。重量も化粧スレートの半分以下なので、化粧スレートの上にカバーしても問題なし。空気層も生まれて暑さ対策にもなります。静粛性も高くて、化粧スレートのようにぺったんこではなく、凹凸があるので、建物自体に高級感がでます。メンテナンスもほとんど不要で寿命は30年以上。

 

瓦大好きな僕も、こういった石付き板金の実力だけは認めていて、場合によってはオススメすることもあるし、実際に施工もします。化粧スレートは瓦と比較するようなレベルではないけど、石付き板金だけはかなり良いものだと思っています。

 

化粧スレートや板金屋根の塗り替えを検討している人、いつかは塗らなければいけない人は、石付き板金というものがあると覚えておくと損しませんよ。