トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

瓦は塗装しちゃダメ!っていうか不要!

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

インフルエンサーで寝込んでいるときに、LINEで写真が送られてきました。瓦屋根の写真が数枚。で、すぐに電話が鳴って、掛けてきたのは半田法人会青年部の友達で、塗装屋の社長。

お客さんが塗装をしてほしいといっているけど、送ってきた写真の瓦が焼き物なのか、セメントなのかを知りたいとのことでした。

 

結果としては、黄金かオレンジという色の陶器瓦だったので、塗装はできないし、塗装する必要がないよーと答えておきました。

 

そうなんです。焼き物の瓦は塗装が必要ないし、塗装してはいけないんです。

釉薬が剥がれることは、まず考えられないし、銀色のいぶし瓦は、色が徐々に変化していくだけ。仮に塗装しても、すぐに剥がれてきちゃいます。

つまり瓦自体は、一度、施工してしまえば、ほとんどメンテナンスフリー。

 

しかし、同じ「瓦」という名前がついていても、セメント系のものは塗装が不可欠。セメント瓦というのは、簡単に言うとコンクリートブロックの素材で作られた瓦。名前は瓦ですが、まったく別物。塗装が劣化してくると、水を吸うようになります。水を吸うと苔やカビが生えてきちゃうことがあります。10年に一度くらいは塗装しないと性能を発揮できません。まあ、何度も塗装するくらいなら、焼き物の瓦に葺き替えしたほうが、お得なんですけどね。大手ハウスメーカーでも採用されていた時期があったので、かなり出回ったことがあるのですが、積極的に施工していた屋根屋は、あまりいないと思います。

 

焼き物の屋根材は塗装不要。

セメント系、スレート系は塗装が不可欠。

 

っていうことなんです。