インフルエンサーで寝込んでいるときに、LINEで写真が送られてきました。瓦屋根の写真が数枚。で、すぐに電話が鳴って、掛けてきたのは半田法人会青年部の友達で、塗装屋の社長。
お客さんが塗装をしてほしいといっているけど、送ってきた写真の瓦が焼き物なのか、セメントなのかを知りたいとのことでした。
結果としては、黄金かオレンジという色の陶器瓦だったので、塗装はできないし、塗装する必要がないよーと答えておきました。
そうなんです。焼き物の瓦は塗装が必要ないし、塗装してはいけないんです。
釉薬が剥がれることは、まず考えられないし、銀色のいぶし瓦は、色が徐々に変化していくだけ。仮に塗装しても、すぐに剥がれてきちゃいます。
つまり瓦自体は、一度、施工してしまえば、ほとんどメンテナンスフリー。
しかし、同じ「瓦」という名前がついていても、セメント系のものは塗装が不可欠。セメント瓦というのは、簡単に言うとコンクリートブロックの素材で作られた瓦。名前は瓦ですが、まったく別物。塗装が劣化してくると、水を吸うようになります。水を吸うと苔やカビが生えてきちゃうことがあります。10年に一度くらいは塗装しないと性能を発揮できません。まあ、何度も塗装するくらいなら、焼き物の瓦に葺き替えしたほうが、お得なんですけどね。大手ハウスメーカーでも採用されていた時期があったので、かなり出回ったことがあるのですが、積極的に施工していた屋根屋は、あまりいないと思います。
焼き物の屋根材は塗装不要。
セメント系、スレート系は塗装が不可欠。
っていうことなんです。