割れた瓦の交換の依頼で写真が送られてきました。でも、見たこともない瓦。
セメント系なのは間違いない。モニエル瓦というフランスのヤツに似ているけど、細部が違う。しかも業界用語ので言うところの逆桟だ。
1999年まで遡っていろいろと資料を漁ってみたけど、気配すらない。一応、数人に聞いてみたけど、まったくわからず。っていうか、わかったとしても在庫なんて無いよね…。仕方ないので、モニエル瓦の真っ平なのを持っていって、無理やり差し替えてみることにしました。
いろいろと自作、加工。
逆桟で隙間に入った水が流せないので、水切りを自作して入れます。
さらに反対側のアンダーラップという部分も当たるので、グラインダーと瓦槌でカットして、同じように水切りを入れました。
モニエル瓦のほうもアンダーラップを落とし、ちょっとだけすり合わせて差し込んで、コーキングで接着して完了。
無責任に売るな!
もうさ、こういう変な瓦を売るのは止めてほしいんですよね。今回は無理やり納めたけど、どうやってもダメな瓦ってあるんですよね。ああいうのってメーカーも施工する人も無責任だと思うんです。ちゃんと責任の持てるものを売りましょうよ。