トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

軒先の鉄筋を放置していると

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

激務の1月4周目、疲れている証拠に口唇ヘルペスが出てきてしまいました(T_T)

見た目は悪いし、痛いしでうんざりです。口唇ヘルペスは治らないので、出てきたら薬で治療というのを繰り返すしかないんですよねー。

 

治るものは治したほうが良いのは、体も家も同じで。少し前にも書いた、屋根の上の鉄筋について、もう一度です。

yoshikixxtri.hatenablog.com

 

今回の屋根にはやたらと太い鉄筋が使われていました。

f:id:yoshikixx:20180123072950j:plain

8㎜?10㎜?鉄筋の規格を知らないので、正確には分かりませんが、10㎜くらいありそうです。この太さの鉄筋はさすがに丈夫なので、折れ曲がっているということはありませんが、ひどく錆びています。瓦が茶色になっているのは錆びが流れた跡で、こすっても消えません。

 

鉄筋が錆びて膨張すると、縛りつけている銅線を切ってしまいます。

f:id:yoshikixx:20180123073553j:plain

この銅線がなんのために付けられているかというと、鉄筋を縛るためではなく『軒先瓦の浮き上がり防止』のため。銅線が切れてしまっては、そもそもの目的である浮き上がり防止効果は、ほとんど無くなってしまいます。

この現場では半分近くの銅線が切れていました。

 

f:id:yoshikixx:20180123073930j:plain

切れて浮いちゃっています。瓦の穴は錆びで埋まっているという…。

 

前回にこの鉄筋のことを書いたら、三重県の同業者から「積もった雪を鉄筋が止めて、重さに耐えられなくなった瓦が雪と一緒に落ちた」ということを教えてもらいました。雪止めは取り付けるべき場所があって、間違った場所に取り付けると、鉄筋ですら屋根を壊してしまうことがあるみたいです。

 

伊勢湾台風を契機に広まったと言われる、軒や袖の鉄筋ですが、三つか四つの害があって一利無しというものなので、さっさと外しちゃってください。