トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

屋根の上の鉄筋は、とっとと取り除きましょうねー。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

長良川ミドルトライアスロンが終わって一週間。回復に努めているのと、仕事が忙しいのとで、全然、トライアスロンのことをやっていないので、書くことが仕事のことしかありませんw

 

というわけで、今回も仕事のことです。

昨日は一日、現場で屋根に上っていました。前にも書いたことがあるんですけど、愛知県やら三重県やらでは、屋根の軒先とかに鉄筋が這わせてある家があります。

伊勢湾台風が契機となり、少しでも瓦を補強しようという、当時の職人さんたちが考えて、僕の修行時代の二十数年前でも、新築に使われることがありました。

 

当時は補強として使われていたのですが、時が経つと、あまり効果がなく、むしろ無いほうが良いということが分かってきたので、最近になって、取り除いてビス留め固定するという工事が増えてきました。

 

袖というところに縛りつけられているのが鉄筋です。

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銅線で縛られています。鉄筋が錆びて膨張することで、銅線を切ってしまうんですよねー。

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残っている銅線をプツプツとハサミで切って取り除きます。

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スッキリ!

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で、ドリルで穴をあけ直して、下地の木にビス留めします。今回は袖には85㎜、軒先の瓦には100mmから150mmを場所によって使い分けました。

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ついでと言ってはアレですが、がったがたになっていた瓦↓

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も、綺麗に整えてからのビス留めです。

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鉄筋はほうっておくと、銅線が切れたときに屋根から落ちてしまいます。落ちて、何かを壊したり、人に当たってからでは遅いので、鉄筋が残っている家の人は、早めの撤去をオススメします。

 

また、鉄筋がなくても、軒先の瓦や袖の瓦の固定が不安な人も、お近くの屋根屋に相談してみてくださいね。