トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

瓦の種類その4『平板瓦』

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

瓦の種類、四つ目は『平板瓦』です。業界の規格としてはF型(フレンチ型?フラット型?)と言うみたいですが、おじさんたち以外、F型と言っているのを聞いたことがありません。もちろん僕はおじさんじゃないので、F型なんて呼びません。

 

平板瓦

35年くらい前に登場して、一気に広まりました。今の新築で瓦が採用されるときは、95%くらいが平板です。

 

一口に平板と言っても、いろいろなタイプがあります。

スタンダードなのはこれ↓

葺きあがった感じがこれ↓

横の線は通っていて、縦の線は互い違いになります。

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二山タイプっていうのがこれ↓

 

葺きあがった感じはこれ↓

横の線が波を打つようになります。

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平板の中でもフラットタイプと言われるのがこれ↓

葺きあがった感じはこれ↓

横の線がしっかりと出て、意外と重厚感が出ます。

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その他にこんなの↓みたいな、分類しにくいものもあります。

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平板が出現して、お客さんの選択肢は激増しました。激増したんですが、お客さんから見れば、大差なく見えるものが多くて(´・ω・`)

 

平板はとても施工性が良く、和型ほど技術が必要でないため、施工単価も抑えることができます。各瓦メーカーもこぞって生産し、今は各メーカーの主力商品になっています。

 

デメリットは種類が多すぎて、さらに生産終了品もあるため、交換するための瓦が確保できないことがあることです。

その点では和型は優秀ですね…。

 

和型と同じくいぶしで作られている平板もあり、どんな建物にも合うものが探せるのが、最大のメリットかなと思います。

 

ではでは。