瓦の種類、四つ目は『平板瓦』です。業界の規格としてはF型(フレンチ型?フラット型?)と言うみたいですが、おじさんたち以外、F型と言っているのを聞いたことがありません。もちろん僕はおじさんじゃないので、F型なんて呼びません。
平板瓦
35年くらい前に登場して、一気に広まりました。今の新築で瓦が採用されるときは、95%くらいが平板です。
一口に平板と言っても、いろいろなタイプがあります。
スタンダードなのはこれ↓
葺きあがった感じがこれ↓
横の線は通っていて、縦の線は互い違いになります。
二山タイプっていうのがこれ↓
葺きあがった感じはこれ↓
横の線が波を打つようになります。
平板の中でもフラットタイプと言われるのがこれ↓
葺きあがった感じはこれ↓
横の線がしっかりと出て、意外と重厚感が出ます。
その他にこんなの↓みたいな、分類しにくいものもあります。
平板が出現して、お客さんの選択肢は激増しました。激増したんですが、お客さんから見れば、大差なく見えるものが多くて(´・ω・`)
平板はとても施工性が良く、和型ほど技術が必要でないため、施工単価も抑えることができます。各瓦メーカーもこぞって生産し、今は各メーカーの主力商品になっています。
デメリットは種類が多すぎて、さらに生産終了品もあるため、交換するための瓦が確保できないことがあることです。
その点では和型は優秀ですね…。
和型と同じくいぶしで作られている平板もあり、どんな建物にも合うものが探せるのが、最大のメリットかなと思います。
ではでは。