昨日のブログで屋根にも定期検診が必要ですよ、っていうことを書きました。
大きな会社になってくると、数か月だけ現場を経験した人や、ちょっとした研修を受けただけの人が営業職として屋根の点検をしたりします。もちろん、それでわかるようなこともありますが、屋根はそんなに簡単なものではありません。
僕たちみたいな職人が検査するという意味は、知識や経験を持った、誰よりも詳しい専門家が検査するということにあります。
暑い日も寒い日も、毎日毎日、屋根に上り、先代や先輩たちから受け継いだ、雨漏りさせないための知識や技術は、数か月の研修で身に着けられるものではありません。
雨漏りさせない知識や技術を持っているということは、逆にいうと雨漏りしやすい状況を理解できるということでもあります。
そして、その雨漏りが直せるのか直せないのかの判断ができるということです。
数か月前の現場で、他の屋根屋や雨漏りを止める専門業者(?)の数社から断られた家の雨漏りを止めたことがあります。確かに厳しい状態だったのですが、お客さんの出せるお金の範囲でベストを尽くして、なんとか止めました。他の業者が提案した葺き替えの30分の1程度の金額です。
他の業者とうちの何が違ったかといえば、他の業者は営業職の人が見て判断し、うちは職人である僕が判断したということ。実際に屋根の上で仕事し、雨漏りを止める知識と技術を持っている人が判断するのと、持っていない人が判断するのでは、大きく変わることがあるということです。
うちでは屋根の定期健診にもお金を頂くようにしています。
病院で健康診断を受診すればお金がかかるように、屋根の定期健診にもお金がかかります。金額的には5000円くらい。なにかの作業が発生した場合には、検査代を割引したり、無料にすることもあります。また、八月八日の屋根の日には無料で屋根点検も実施します。
でも、全て無料ではできないんです。なぜなら僕たち職人の知識や技術も、知的財産だからです。知的財産を使って検査を行うので、お医者さんと同じように、検査代を頂きます。
そしうちの場合は、検査に漏れなく僕の瓦面白トークというオマケがついてきます(笑)
これがけっこう評判が良い(笑)ので、付き合ってやってください。
屋根の定期検診は、その先10年の安心のために。
たまには屋根に目を向けてくださいね。
ではでは。