明日はMRIを撮影してもらいます。MRIを撮影してもらうのは二度目です。最初は腰でした。自分の体の断面図を見るのは中々興味深くて、面白くて、腰以外の部分でも先生にたくさん質問して、若干呆れられたのを覚えています(笑)明日は大人しくするつもりです。
お客さんが知りたいことには、こんなこともある
2月1日に書いたブログで伺ったお客さんから、仕事を頂きました。
↑こちらのお宅の屋根はとても複雑な形状で、写真の入母屋だけでなく、出たり入ったり、棟違いが数か所あって、葺きおろしもあってと、とにかく屋根屋泣かせでした(´・ω・`)
そんな屋根屋泣かせの形状の屋根を、新築のときに葺いた職人さんは見事に美しく、丁寧に葺きあげていました。
前回のブログの通り、それをお客さんに伝えたら、お客さんはとても喜んでくれて、一緒に行ったリフォーム屋の営業さんに「良い屋根屋さんを連れてきてくれた」と褒めてもらえましたと報告してもらいました。
この現場は合い見積もりで、はっきり言ってうちの見積は高いと思います。かなり高いはず。それでもお客さんがうちを選んでくれたのは、営業さんのおかげでもあると思いますが、僕がお客さんに、新築したときの仕事のすばらしさを率直に伝えたことが大きいと思うんです。
屋根屋の仕事というのは、職人仕事の中でも、お客さんの目線から、最も遠い仕事の一つです。上ってみると、呆れるような仕事をしている屋根もあれば、今回のように素晴らしい仕事をしていることもあります。
あえてお客さんを不安にさせるようなことを話す必要は無いと思うのですが、良い仕事がしてあるときは、僕はそれを積極的に伝えるようにしています。
いや、正確にいうと、けっこう熱くなって、誰かに伝えてたくて仕方ないので、お客さんに聞いてもらうんです(笑)
でも、そういうことを話すと、お客さんはとても喜んでくれるんですよね。僕たちが想像しているよりもずっと喜んでくれる。
切落し中深、刻み袖、尺の影盛等が使ってある(専門用語でごめんなさい)いぶし瓦の屋根に、太陽光発電システムを載せたいと言われたときに、僕は「もったいないから止めたほうが良い」と伝えました。うちの商売としては、ソーラーを300万円で売ったほうが良いのは当たり前ですが、職人として、伝えるべきことを伝えました。するとお客さんは、そんなに良いものだとは知らなかったと、ソーラーを止めました。
お客さんは、先代か先々代の建てた家に、その屋根に良いものが使われ、良い仕事が施されていることを知らないことも多いです。
屋根屋にしかわからないこと、職人しか感じることができないことを伝えることも、僕たち職人の仕事だと思います。
ではでは。