うちのお客さんには良い人が多い。
うちに仕事を依頼しれくれるお客さんには共通点があります。それは良い人ばかりだってこと。良い人が住んでいる家に対して、すごく思いを持っていて、その家の屋根を任せられる人を探して辿り着いてくれるということが、最近は特に多くなっているように感じます。
家はただの箱じゃない。
僕は家をただの箱だとは思っていなくて、箱じゃないからこそ思いを込めて、丁寧に建てられる、あるいは修繕されるべきだと思っています。僕の職種で言えば、屋根にもいろいろな材料があるわけですが、それぞれが決して同じでは無いんです。すべての屋根材の中で、唯一、施工ではなく、材料として思いが入っているのが瓦で、その思いの入った材料を施工するのが、葺き師である僕の仕事となります。
思いの詰まった家を任せてもらえる喜び。
家というのは長く住むことによって、思い出が詰まっていきますよね。ちょっとした壁の傷とか、なんだったら雨戸が閉めにくいこととかにでも、思い出が生まれたりする。他の人が見たって、何でもないことでも、そこに住む人だけが感じられる何かがある。人が暮らす、住むってそういうことなんですよね。そして、そういう思いの詰まった家の屋根を任せてくれるお客さんがいて、それに応えられる自分がいて、そんな仕事が増えてきていることを嬉しく思うんです。