3月3日に開催された一般社団法人全日本瓦工事業連盟青年部(長い)の総会に続き、3月4日に開催された全国大会でセミナーの講師をやってきました。お題は『SNS&Googleマップ活用セミナー』です。
令和5年の秋頃、当時の次年度部長予定者である西澤くんから、SNSとGoogleマップの活用についてアドバイスしてほしいと頼まれてリモート会議に出席し、「今のInstagramのトレンドはこんな感じ」「Googleマップはこういうところに気をつけるといいよね」という話をしたところ、「それ、全国大会で話してください」と言われて、初めてのセミナー講師が決まりました。
準備が完了したのは前日の夜。
本番まで数か月。現場で作業しながら内容を考え、思いついたことをスマホにメモっていき、その中から伝えたいこと、伝えるべきこと、伝えないほうが良いことを選別し、資料の95%が完成したのが前々日の午前中、横浜に向かって出発する直前で、完全に完成したのは前日の懇親会後でした。これはもう、最後に総会や懇親会の雰囲気を感じてから、足したり引いたりしながらだったので仕方ないことです。
迎えた本番。セミナーの講師が誰なのか、あるいはどんなセミナーなのかも伝えていなかったので、がっかりさせるんじゃないかと思いながら登壇し、100名弱を前にセミナーを開始しました。
SNS専門家ではなく、同業者である僕が話す意味と意義。
SNS等のことについて話すだけなら、専門の人に話してもらったほうが良いけど、それでも僕が話す意味。それが今回、もっとも大切にしたところでした。同業者を前にして、SNS等を上手く利用している同業者が話す。何かを伝える。60分のうち、30分ほどをそこに使い、SNS等については30分。ブログを書き始めた8年前、屋根誠が廃業寸前だったこと、ブログを書き続けたことでどう変わったか、書き続ける中で感じたことや気づいたこと、教えてもらえたこと等、衰退し続ける瓦業界の仲間たちにとって、わずかでも参考になればと話しました。
寝てる人がいない!
舞台の上から参加者の表情を見ていると反応がすごくわかります。寝てたのは1人だけかなw 100人近い出席者がいる中で1人だけなら優秀じゃない?中には熱心にパワーポイントの写真を撮ってくれる人や、首がもげそうなくらい頷いてくれる人がいて、話していても楽しい時間になりましたが、最後はチバユウスケの言葉を紹介しました。
チバユウスケの言葉
jazzの帝王、マイルス・デイヴィスと並べて「瓦を作っている人だってそう。職人さんってロックな人が多いよね」と言ってくれた、世界で最もかっこいいミュージシャンのチバさんの言葉を紹介しないわけにはいきません。
でも、どんなに素晴らしい仕事でも、知られていなければ存在しないのと同じで、一人ひとりの発信が、瓦の素晴らしさを伝えることになるから、みんなで発信しようね!ってことで結びました。まだまだ伝えたいことや、伝えるべきこと、こうすれば良かったってことはあるけど、ベストは尽くせたかな。
セミナーの依頼を受ける。
セミナーを終え、片付けをしながら、部長に就任したばかりの西澤くんと話していると「ギャランティを渡さないといけないくらい良かったです!」と言ってもらえて一安心。そして、首がもげるほど頷いてくれた何人かからは名刺交換を求められ、中には「めっちゃ刺さりました!うちにも来て話してください!」と言ってくれる人までいて。僕は屋根屋だけど、他の職種でも通じることばかりなので、他の職種の方も依頼していただければお話ししますよw
伝える側に立つこと。
ずっとブログを書いてきて、SNSも使ってきて、屋根誠が商売を続けられているのは、そのおかげであることは間違いありません。僕はある人から「竹内さんはそろそろ伝える側に立ったほうがいいよ」と言われたこともあり、いつか伝える側に立たなければいけないと思っていたところに講師の依頼をもらい、今回、それを実現することができました。本来の職人は屋根の上で瓦を葺くのが仕事。でも、それだけで良い時代はとっくの昔に終わっていて、自らが発信しなければならない時代に入っています。僕一人の力は小さいけど、誰かが発信するようになれば、また変わるきっかけになります。今回のセミナーがそんな転換のきっかけの一つになればと思います。