タケウチさんは伝える側の人。
今から何年前かな。確かブログを書き始めて2年くらいが経った頃だったので、6年くらい前かと思います。その当時、知り合った、大して深く知らない人から「タケウチさんは伝える側の人だよ」と言われました。なんかスピリチュアル的な?僕の苦手なタイプで、何を根拠に言われたのかもわからず、「ああ、そうですか」くらいの感じでしたが、心のどこかに引っかかっていました。
そろそろ伝える側に立て、と言われる。
時は過ぎて2022年の夏。北海道は阿寒に遊びに行ったときに、僕の先生の一人、下澤さんから「タケウチさんはさ、そろそろ伝える側に立たないとね」と言われました。そのころの僕は、僕が数年間に渡ってしてきた経験を、誰かに伝えるべきだし、それは誰かの助けになるかもしれないと思っていたものの、どうしたら伝える側に立てるのかも分からず「機会があればいくらでも話すんですけどね」と答えるにとどまっていました。
迷わず講師を引き受けたのは。
2023年の11月。(一社)全日本瓦工事業連盟青年部の総会でセミナーをやってくれと依頼され、迷わず引き受け、年が明けた2月にセミナーの講師を務め、伝える側に立つことになりました。講師としては何の実績も無い僕が講師を引き受けたのは、「伝える側」になれと言ってくれた人がいて、僕もそうあるべきだと思っていたからです。
代々、伝える側にいるということ。
振り返ってみると、僕の祖父は高浜の職業訓練校で校長を務め、父は全国から職業訓練校に来た人を預かって職人として育て、不思議なもので、代々、伝える側にいたんですよね。僕は今まで瓦業界において、自分の立ち位置がわからずにいましたが、こんなふうになるものなんだなと、ちょっと不思議な感覚です。10月は兵庫と大分、11月には福井でセミナーをやってきます。