トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

災害と悪徳業者

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

残念なことに、大きな災害が起こると必ず悪徳業者が出てきます。建築関係が多く現れますが、屋根は特に多いようです。屋根の上は見えないので、きちんと修理しなくてもバレないからです。

ブルーシートと修理。

初期に多いのはブルーシートについて。1坪くらいに切った小さなブルーシートを、しっかり固定せず、テープで適当に貼り付けただけで10万円とか、固定すらしないで被せただけで10万円とか。とにかく足元を見てきます。広範囲だったり、被害が大きかったりしないかぎり、ちゃんとした業者はブルーシートで10万円を請求することは、まずありません。

次の段階で多いのが修理。これもまともな修理をしない、できない業者が適当なことをやるケースが多く見られます。きちんとした仕事ができる業者であれば、緊急事態なので、金額については致し方無いことがあるかもしれませんが、きちんとした仕事ができない業者がはびこるので注意が必要になります。

全日本瓦工事業連盟に加盟している業者に依頼してください。

僕は30年近い屋根屋歴の中で、いくつもの被災地を訪れ、住宅復興を行っていますが、正規ルートで行く場合は、そんなに早く動くことはできません。きちんとした情報を持つ地元の業者や団体とやりとりし、宿泊や金銭面でしっかりと取り決めし、安全を確保した上で入ることになるので、数か月後になることがほとんどです。それまでは地元の業者さんたちが頑張って、ブルーシート等の初期対応をしているのが本当です。屋根が壊れ、雨漏りしていると不安になるのは当然です。ですが、通りがかりの業者に依頼するのは良くありません。まともな業者は連絡をもらった現場に対応するだけでも精一杯なので、通りがかりで声をかける余裕なんてありません。矛盾するようですが、遅くなるかもしれませんが、まずは地元のちゃんとした業者に連絡し、しばらく待ってください。そして、ちゃんとした業者を探すには一般社団法人全日本瓦工事業連盟の加盟店かどうかを基準にしてみてください。

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