いずれ来るそのときに、できることをする。
大きな災害が起こると、被災していない地域に住んでいる人でも、被災した方々のことを思い、つらくなり、心が不安定になってしまうことがあります。僕も多少なりともあります。現在の僕らにできることは、ほとんどありません。開設された義援金を届けるところに幾ばくかのお金を出すくらいしかありません。でもね、それってできることが無い、というわけじゃないってことです。誰しもできることがあるし、そのときがきたら、できることをすれば良いんです。
屋根屋として、いくつもの被災地に赴いてきました。
僕は屋根屋としての一歩を踏み出した年に、阪神淡路大震災の復興支援で神戸に行きました。以降、何度も、いくつもの被災地を訪れています。正直なところ、屋根工事で復興支援に行ったとしても、商売としては儲かりません。多少は多めに費用をいただきますが、往復の交通費や滞在費、職人さんへの出張費を入れると、利益はほとんど残りません。でも、僕は自分の仕事、得意なことで被災した人たちに貢献することができます。でも、そのタイミングが来るのは、災害が起こってから数か月後になります。だから、そのときが来るまで、僕は健康で、心にも余裕がある状態でいる必要があります。
そのときのために元気で健康に過ごす。
そしてそれは、僕だけじゃなくて、多くの人にも言えることだと思います。自分ができることのタイミングが来たときに、貢献できるような準備をしておく。元気で健康でいる。被災した人たちに共感できるというのは素晴らしいことだけど、それで体調や心の健康を崩してはいけません。まずは健康で、元気にすごし、貢献できるようにしておきましょう。