トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

大谷祭礼・曳初めの流れ 後半

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

曳初めの後半です。

国道に戻ってからは、御旅所に向かいます。途中で昔からの八百屋さんというのかな。春華堂さんの前で恒例の角付け。御祝儀とお菓子をたくさん頂きました。

国道から御旅所へは一か所、左直角に曲がり、すぐに右直角に曲がるクランクがあります。右に切ったあとは狭い道に入るので、気を遣う箇所です。

左に直角

綱元は綱をくぐりながらダッシュして

右に直角

15時20分 御旅所 入山

川沿いの狭い道を、微調整を繰り返しながら通過して、桜が満開の御旅所に入ります。

御旅所には先に蓬莱車が入っているので、今度は東櫻車が蓬莱車に寄せてとめます。これもイマイチのデキかなー。

17時10分 御旅所 出山

御旅所では提灯を取り付け、17時10分に出山になります。

何回か前後して、スペースを確保して、蓬莱車から一気に切って出山します。

続いて東櫻車が出山。

18時05分 鴨ターン

ここからは大谷最北端、鴨地区に向かい、18時ちょうどに提灯を点灯し、18時05分に180度切り、それぞれの鞘蔵に向かって南下していきます。

180度ターン。中に乗っていると何周するんだ!?と錯覚します。

真っ暗な中、御車を鞘蔵に納めます。

19時15分 三番叟

御車を納めたらすぐに三番叟(からくり人形)を演じる子供たちを上山から降ろし、若衆部屋で三番叟を披露します。

三番叟は小学校高学年の子たち、二組が稽古を積んで演じます。曳初めでは若衆部屋で披露しますが、本日は御車の中で演じることになります。

20時 宵宮(よみや)

三番叟が終わる頃には時間は20時を回ります。ここで終わりと思わせておいて、この後、若衆たちは宵宮として、八幡社に囃子を奉納するために、囃子を演奏しながら八幡社に歩いて向かいます。大太鼓も担いでいるのを叩きながら向います。東櫻車の奥條はすぐ隣ですが、蓬莱車の濱條は数百メートル担いで往復するので、なおさら大変です。僕はもうお年寄りなので、宵宮には参加せず、三番叟が終わったら帰ります。

朝5時から21時半まで、囃子は止まらない。

朝5時に始まり、宵宮が終わるころには21時半くらいになります。実に16時間半。曳初めでは、この間、囃子が止まることはありません。エース級の若衆は飲み食いとトイレ以外はずっと囃子です。大太鼓は外を見ることもできず、手の豆が潰れ、小太鼓は手がしびれて感覚を失い、笛は話すこともできないという状態での16時間は、見ている以上に過酷です。仕事だったら完全にブラック企業wですが、祭なのでアリなんです。

 

次は本日を書きます。