トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

大谷祭禮曳き初めはこんなことをやっています。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

あーーーー、パソコンが戻ってきたら書きやすいーーーー!やっぱキーボード大切だわーーーー!これでちゃんと書けるぅぅぅぅーーーー!

取り乱してしまいました。本日のブログは大谷祭禮曳き初め(初日)を振り返ります。

 

前日は一日を掛けて準備します。夜は二週間、頑張って練習した親御さんに向けて、三番叟の発表会です。子供たちは毎晩、頑張りました。

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三番叟の発表会

発表会の後、若衆はお出かけしてチェーンの焼肉屋さんに。僕たちおっさん組は、そのまま若衆部屋で焼肉です。

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大人は金にモノを言わせて焼しゃぶ(笑)

僕は22時半には退散して、翌日に備えました。

翌朝は4時半に起床して若衆部屋に。5時に囃子を鳴らし、御車(山車)を祭が始まります。

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ここから19時までは囃子を止めません。御車を所定の位置に据えたら、曲を「せめ」に変えて幟を揚げます。ドローンで撮影してみましたが、よくこんな長い幟を人力で揚げるものだと、あらためて感心します。

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ここで一旦、順番に家に戻って、風呂に入って着替えます。もちろん囃子は止めません。

10時になると出山(鞘蔵のある敷地から出ること)に向けて移動を開始します。

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出山以降、いつもは御車の先頭で後ろ向きに歩き、梶方に指示を出すのが僕の役目ですが、大行司を務める二年は、御車の後ろを着いていきます。

10時20分。宮本(主導する立場にある側。一年ごとに交代。)の濱條・蓬莱車が出山したのを確認したら、奥條・東櫻車も出山します。あとは時間を見て、交通標識を交わしながら移動します。

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10時50分。御旅所に入山し、伊勢神宮の方向に御車を向けて据えます。御旅所と八幡社に入山するときが、大谷祭禮の一番の見どころです。先に入山している御車は任意の場所に据えますが、もう一台は可能な限り、先の一台に寄せます。できれば前壇の屋根が重なるくらい。3センチなら納得。今回は…。

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ここからしばらくは祝いこみに回ります。祝いこみとは大谷の家、全戸を回り、ご祝儀を頂くまで伊勢音頭を唄うことです。毎回、全力で唄う若衆の伊勢音頭は、景気が良くで気持ち良いものです。特に僕の伊勢音頭は声のデカさで評判ですw

御旅所から出山してからは、大谷の北西部で御車を運行します。最北部の鴨まではダラダラと引き続け、鴨で180度のUターン。

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180度の回転は、中に乗っている囃子方は、一切、外が見えないので「いったい何周するんだ!?」っていうくらいに感じます。

奥條まで戻ってきて、八幡社に入山。

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ここで宮本、濱條の大行司と協議。16時の出山の頃からは天候が崩れるということで、奥條での引き回しは止めて各鞘蔵に戻ることになりました。実際には16時の時点では降っていませんでしたが、16時15分には降り出したので、この判断は素晴らしいものでした。

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僕たちは奥條の鞘蔵に戻り、若衆たちは雨の中を予定外の祝いこみ。寒い中を頑張ってくれました。

19時15分からは曳き初めの三番叟です。曳き初めの三番叟は若衆部屋で行います。雨脚が強くなり、観客は少なくなってしまいましたが、子供たちもみんなしっかり演じてくれました。

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ここで観客のみなさんは帰っていきますが、若衆と大行司はもう一仕事。20時半から宵宮があるので、また鳴らします。大谷の区会関係の人たち、巫女さんたち、僕たち四人の大行司は八幡社内で式典。若衆たちは囃子を鳴らしながら八幡社に来て、囃子を奉納します。全ての行事が終了したのは21時くらい。5時から16時間に及ぶ、アイアンマン級の長い一日です。