トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

ペットロスからの解放。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

屋根点検のお客さんとペットについて話し込みました。お客さんはたまにブログを覗いてくれていて、うちに犬猫がいて、二人が仲良く暮らしているのを見ては微笑ましく思っているとのこと。

小夏と葉月

お客さんのところには5年前まで小型犬がいて、とても可愛がっていたのが14歳で亡くなってしまい、その後はペットロスに陥り、体調を壊し、今でも引きずっているそうです。僕も先代犬・小雪の最期を看取ってからは立ち直れず、辛い思いをしたので気持ちはよくわかります。お客さんは、また犬と暮らしたいという思いはあるものの、あの辛い思いをもう一度、経験するのが怖くて、迎えいれることができないと言いました。

うちの場合は小雪が虹の橋のたもとに行ってから、一か月ほどで次の犬を迎えいれることを決めました。とても早い決断でしたが、きっかけになったのは、ある日仕事から帰ってきた女房が、とても落ち込んだ暗い顔をしているのを見て、このままではいけないと思ったことです。僕自身もちょっとした瞬間に涙が溢れてきたりしていて、おそらく他の人から見たら、同じような表情をしていたことでしょう。犬や猫が亡くなったときに悲しく感じる量は、一緒に暮らした時間の幸せの量と比例すると思います。幸せだったからこそ、喪ったときに悲しく感じる。喪ったときに悲しく感じるのは、幸せだった時間の確認作業の時間なのかもしれないと思います。

そして僕は一か月間、ずっと泣き続けて気づいたのは、それほど強く犬のことを愛していて、可愛がっていたのであれば、その愛情を亡くなった犬に注ぐのではなく、新しい命に注ごうということでした。次の犬を迎え入れることを決めるときは、亡くなった犬のことを忘れるとか、裏切るとか、そんな感情に陥りますが、そんなことは無いと思います。実際に僕は先代犬・小雪を喪って6年経った今でも、小雪のことを思い出すと涙が溢れることがあるくらいです。そして小雪と同じくらいの愛情を、二代目・小夏や猫の葉月に注ごうと、改めて思うんです。

小夏はペットロスから解放してくれました。

小夏も葉月も、いつか虹の橋のたもとに行ってしまう日が来ます。でも、僕はそれまでの短い間に、二人をたくさん可愛がり、どこの犬猫よりも幸せな一生を過ごさせてあげようと思っています。ただの自己満足ですが、それができたら、その時を迎えたときに寂しく感じても、悲しく感じても、二人はうちにいて、最高の一生を過ごしたはずだからと、後悔だけはしないと思います。

ペットロスに陥っている人は、その強い愛情を、新しい命に注いでみてはいかがでしょうか。