漆喰が剥がれると、中の土が流れることがあります。
ここんところ漆喰を塗りまくっていますが、うちでは元に塗られていた漆喰をきちんと撤去してから、新しい漆喰を塗るようにしています。元の漆喰を撤去しないままで新しい塗ると、下地的になっている元の漆喰が、すでに剥がれやすくなっているので新しく塗った漆喰も一緒に剥がれてしまうことがあるからです。で、古い漆喰を剥がした状態で放置すると、雨が降ったときに、棟を積むための土に雨がかかってしまうんです。
本来は剥がしたところから塗るようにしているのですが、予想外に急な雨に降られたあとで屋根に上ってみたら、こんな感じになっていました。
やっぱり漆喰は大切。
この棟は土がかなり奥にあり、とても雨漏りに配慮した施工をされていましたが、それでもこんなに土が流れるものなんですね。ちょっと意外なほどでした。こうなると雨漏りに繋がるのはもちろん、放置していると棟が崩れることもあります。僕がよく雨漏り修理に行く、築80年なんていう建物になると、漆喰なんてすっかり無くなっている棟がよくありますが、やっぱり棟が崩れてきているものもあるんですよね。やはり漆喰は見た目以上に大切です。築30年を超えたら、ちらっと屋根を見上げてもらって、ちょっと漆喰を見てみてください。