トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

職人自体が屋根の仕事は危険だと認めることの大切さ。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

今日も危険な屋根の上で。

今日も屋根に上がってきました。そりゃまあ、屋根屋ですからね。当たり前ですよね(笑)

雨どいから雨水が溢れるからなんとかして欲しいという依頼で、その面にハシゴをかけることができれば、ハシゴに乗ったままでの点検や作業できますが、隣はアパートの駐車場なので、そんなわけにもいかず。となると軒先に乗る必要が出てくるわけです。

15分ほどで一通りの点検と作業を終えて屋根から下りて、お客さんに内容を説明をしていると「あんな軒先に乗らないといけないなんて、怖い仕事だねぇ」と言ってもらえました。そうなんです。屋根屋って怖くて危険な仕事なんです。そういうことを理解してもらえるのはありがたいことです。

命を落とすのは一瞬。

若い頃はあまり実感がありませんでしたが、短時間だとしても、長時間だとしても、事故が起きるのは、落ちるのは一瞬です。そして落ちた場合、運が良くて骨折、最悪で死です。危険な仕事なので、わずか数分の仕事だとしても、現在の僕はそれなりの金額を頂くようにしています。

まずは屋根屋が危険な仕事だと、自ら認めることが大切。

職人というのは基本的にかっこつけなので「危険な仕事だけど、へっちゃらですよー」とか、なんなら「こんなの危険だなんて思いませんよ」なんて言いながら、ちょっとした仕事だからと安くしがちですが、一瞬で失くすこともある命の値段として考えたら、安くすることって正解なのか。命の危険がある仕事なのに実入りが少ないなんて、誰がやろうと思うのか。人手不足とか後継者不足だとか言う前に、そんな現状から見直す必要があるんじゃないでしょうか。