トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

屋根の上の飾り瓦『鍾馗』さんは鬼退治。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

鍾馗とは?

雨漏り修理に行った屋根に『鍾馗』さんが載せられていました。

オレンジ色のが鍾馗さん。

Wikipediaによると「鍾 馗(しょう き)は、主に中国の民間伝承に伝わる道教系の神。日本では、疱瘡除けや学業成就に効があるとされ、単語節句に絵や人形を奉納したりする。また、鍾馗の図像は魔よけの効験があるとされ、旗、屏風、掛け軸として飾ったり、屋根の上に鍾馗の像を載せたりする。鍾馗の図像は必ず長い髭を蓄え、中国の官人の衣装を着て剣を持ち、大きな眼で何かを睨みつけている姿である。」ということで、屋根の上に載せる場合は魔除け=鬼除けとなります。Wikipediaに貼られていた鍾馗さんの絵でも、鬼をとっつかまえています。

Wikipediaに掲載されていた鍾馗の図。

本当は載せる向きに意味があります。

屋根の上の鬼といえば鬼瓦。隣の家の鬼瓦が、うちの辺りでは、自分の家の棟を向いているときに載せたりしますが、地域によっては違うかもしれませんね。この家の鍾馗さんが向いている方向には…。

鬼瓦無し(笑)

鬼瓦はありませんでした(笑)一方で違う方向を見ると…。

みごとに鬼瓦がこっちを向いています。なので、本当はこっちに載せるのが正しいということになります。が

それでも鍾馗さんは守り続けます。

こういうのは気持ちなので、正直なところ、向きはどこでもいいような気がします。ここの鍾馗さんは誰からも見られることなく、ずっとこの家と住む人を守っています。数十年前に家内安全を願って載せた鍾馗さんは、これからもひっそりと守り続けます。