ここのところ何度か書いていますが、お金のことが苦手です。とにかく計算を間違えるし、帳簿みたいなのも付け間違える。間違えるから計算したくないし、付けるのも嫌になるという悪循環。それでもやらないといけないことがあり、仕方なくやるわけです。
先日も、僕を含めた16人の交通費や諸経費を現金で渡す機会があり、計算していました。一度の計算(ただの足し算)で合うわけがなく、何度も何度も計算して、やっと、正解(ただの足し算)を導き出しました。
そして、一人ひとりに渡す、お札や小銭の種類を分けているときに、ピンと来ました。
「二千円札を混ぜたろ」
普段、使い慣れない二千札を混ぜるのは、ひと手間が余分に掛かります。渡す金額の千の単位が二千円~四千円、あるいは七千円~九千円の場合のみになるし、普段は3000円なら「千円札を3枚」という単純計算になるところを、「二千円札と千円札を一枚ずつ」というのは、慣れないと意外と間違えがち。それでも二千円札を入れたのは「もらった人が驚くかな」「笑ってくれるかな」という楽しみをそこに見出したからでした。
実際に二千円札を入れたのは16人のうち、半分くらいの人でしたが、みんなが「うわ、二千円札だ!」と言って笑顔になってくれました。中には「使わないでしまっておこう」と言う人までいて、僕はやって良かったなと嬉しい気持ちになりました。
二千円札を入れるなんて、ひと手間と言っても、めちゃくちゃ簡単なことだし、どうということは無いけど、笑ってくれたのがすごく嬉しくて、少しだけ「会計をやって良かったな」と感じました。あくまでも少しだけですけどね。
誰でも苦手なことはあるし、それでもやらないといけないこともあると思います。でも、その中にほんの少しの遊び心を入れてみると、苦手なことが少し楽しめたりすると思います。苦手なことこそ、遊び心で楽しみを。