トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

ヨルシカのライブ『月光 再演』は文学だった。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

ヨルシカのライブに行ってきました。ヨルシカは紅白にも出場した『YOASOBI』や『ずっと真夜中でいいのに。』と並ぶ、夜遊び系とか夜好性と呼ばれる、ボカロ派生のバンド。三つの中では文学性が強くて大人のファンも多くいる印象。僕自身も三つの中では断然、ヨルシカです。

 

今回は2019年10月に東京、大阪、名古屋で三回だけ開催された『月光』というライブの再演でした。ヨルシカのライブは2017年から数えて20回ほどしか開催されておらず、とても貴重な機会です。

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ライブの再演というのは不思議な感じでしたが、観てみるとなるほど。1stアルバム「だから僕は音楽を辞めた」、2ndアルバム「エルマ」の世界観が表現されていて、ライブというよりは映画を観ているよう。いや、映画というよりは小説。ライブ後の感覚としては一冊の小説を読み終えたときのよう。

 

全ての曲で後ろの画面に歌詞が流れ、もちろん映像も歌詞に沿ったもの。そして、ボーカルのsuiさん、ギター兼コンポーザーのn-bunaさんの顔を一度も見せず、またMCも無し。ヨルシカのライブは余計なものは排除して、ヨルシカの世界観にどっぷりと浸かるためだけに創られていました。

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「だから僕は音楽を辞めた」も「エルマ」も、人生の終わりを意識した歌詞が多く、辛いことを思い出すときは刺さるんだろうと思います。通路を挟んだ隣の席に座る女性は、1曲目から涙をこぼしていました。今までに多くのライブに行ってきましたが、こんなにも世界観にこだわり、しっかりと胸に入ってくるライブは初めてでした。

 

『盗作』や『前世』も再演されることがあれば、必ず行きたいと思います。