トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

得意なことを生かして貢献すること。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

三十代の初めの頃です。今でもかわいがってもらっている先輩から「お前はなんでもできるけど、他の人がお前と同じくらいできると思ったら間違いだぞ。自分がここまでできるんだからって、他の人にも同じくらい求めることがあるけど、できないヤツもいるってことを覚えておけよ。謙虚なヤツほど、そういうところがあるから気をつけろよ」と言われたことがありました。

うちみたいな職業だと、高卒どころか高校中退、中卒なんて当たり前で、そういう人だからこそ、僕は職人としてしっかり仕事をして、学歴なんてものを見返してやってほしいと思っています。ところが、少人数ではあっても、人を使っていると、できない人が来ます。当時の僕は「できる人になってほしい。僕ができるんだから、あいつもできるはずだ」と思うからこそ、彼らに厳しく、きつく当たっていて、ちょうどその頃に言われたのが、前記のことでした。

そこから僕は考え方を変えました。「あいつは仕事はできないけど、いつもみんなを笑わせてくれて、現場の雰囲気が良くなるもんな。それって僕にはできないことだな」みたいな感じです。特に良いところを見つけようという意識をしたわけではなくて、その人の得意なところ、向いていることを生かすことが、全体をまとめる僕の役割なんだと気づいた感じです。

一人ひとりが得意なこと、向いていることで貢献できると、全体が良くなるし、貢献した本人も嬉しく楽しくなり、またやる気になるってもんですよね。