トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

10年前と22年前のクライミング関係本を引っ張り出してきて、ノリノリで書いたブログ。

トライアスリート屋根屋兼稀にクライマー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

東京オリンピックでスポーツクライミングが注目され、たまに岩やジムでよじ登っていたアラフィフとしては感無量です。Twitterでは何度か書いたんですけど、スポーツクライミングでは平山ユージさんが解説を担当していて、丁寧かつ分かりやすく、クライミングと選手に対する愛溢れる解説が心地よく、女子の表彰式ではたぶん泣いていて、言葉に詰まるところもあって、昔からクライミングをしている人たちは感動したんじゃないかと思います。

 

ライミング専門誌『ROCK&SNOW』の2010年冬号を引っ張り出してきました。

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つかね、世の中にはこんな雑誌があるんですよ(笑)

内容は画像で分かる通りで、誰がどこどこの岩を何回目のトライで登ったとか、どのルートで初登攀したとか、そんなことばかりです。表紙の中嶋徹さんは2019年に落差(350m)日本一を誇る富山県称名滝をロープを使わずに完登しました。

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イスクライミング

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こんな広告ばかり(笑)誰が買うの?って思うけど、読者は買います。

その中にクライミングのワールドカップについての記事もあって、オリンピックで銅メダルを獲得した野口啓代さんの10年前の姿がありました。

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向かって左が野口さん

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これも左が野口さん

今と違い、茶髪でギャルくて可愛い感じ(笑)時代を感じます。今ではすっかりおネエさんですけど、こんな頃から日本のクライミングを引っ張っていてくれたんです。感慨深い…。

 

そして解説の平山ユージさんの姿もありました。

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カナダのコブラクラック(5.14)というルートを初トライから5日目、二回目のトライで完登という、偉業を報告してくれていますが、どれくらい凄いことかは、興味のない人にとっては解らないし、どうでもいいこと(笑)

 

もう一冊、引っ張り出してきたのが『ソロ 単独登攀者 山野井泰氏史』(丸山直樹著)で、ギャチュンカンでの壮絶な事故(沢木耕太郎著『凍』に詳しい)以前は世界最強クライマーと呼ばれていた山野井泰史さんの半生を描いた作品ですが、この中で平山ユージさんとのヨセミテでのクライミングが出てきます。山野井さん21歳、平山さん17歳のときで、山野井さんはすでに日本のクライミング界では知られた存在で、平山さんにとって山野井さんは憧れの対象だったようです。二人は気が合い、山野井さんがヨセミテ国立公園に行くときに平山さんが同行しました。当時のクライミングは最難グレードが5.13で、山野井さんが初めての5.13として、コスミック・デブリを5日間かけて、手を血だらけにして登ったときに、平山さんはわずか2日で登り、山野井さんに衝撃を与えました。5日と2日ははっきり言うと才能の差です。山野井さんは一流だけど、平山さんは超一流、突き抜けた才能を持つ人で、それを感じた山野井さんは短いルートの岩登りでは、超一流になれないことを悟り、8000m峰の巨大な壁にステージを移すことになるわけです。1998年に発刊されたこの本を読んだときには、山野井泰史平山ユージという、天才二人の関係を知って驚いたものでした。

 

いやーーーー、楽しかった。書いていて楽しいブログでした。こんなクソの役にも立たないブログを最後まで読んでくれる人っているんですかね(笑)もし、最後まで読んでくれた奇特な人がいたら、心から感謝します。ありがとうございました。