異例の短距離周回コース、しかも男子がペースメーカーを担っての日本記録更新を狙ってのレースで賛否両論が巻き起こった大阪国際女子マラソン。
川内優輝選手が契約の40kmを過ぎても前を引き続け、東京オリンピック代表に決まっている一山麻緒選手が、日本記録には届かなかったものの、2時間21分11秒の大会記録で優勝しました。僕は全然、否定する気はありません。2.2km?とかのコースを20周とか、嫌になっちゃいますよ。ペースメーカーだって、日本人女性が日本記録ペースでペースメイクするなんて、ほぼ不可能だし、近年の世界記録なんてペースメーカー無しでは作られていませんからねえ。キプチョゲの2時間切りに至っては、キプチョゲ一人のために20人くらいのペースメーカーがいましたよね。
それはそれとして、この大阪国際女子マラソンでは、世界記録が生まれました。弓削田真理子さんの2時間52分13秒です。
なんの世界記録かというと、60歳以上のフルマラソンの世界記録です。
弓削田さんは62歳。自らの持っていた2時間56分台の記録を4分以上、短縮しての記録更新となりました。
サンスポの記事によると、月間の走行距離は800km(笑)しかも、毎月フルマラソン(笑)
週に一度の休み以外は一日平均30km走り、一回はフルマラソンといったところですかね。月に800kmというと、大学の陸上部で真剣に走っている人たちの距離です。僕には考えられません。というか、確実に壊れます。僕なんて月の最長距離でも270キロくらいですからね…。
弓削田さんが初めて3時間を切ったのは58歳のとき。女子のサブ3というのは、単純に割合で言うと、男子のサブ2.5と同じくらいになります。僕が弓削田さんに並ぶためには、10年後に2時間半を切らないといけないというね。もう、ぜーーーーーったいに無理です。
と、思ってしまうんですけどね、本当に無理なのかどうかはわかりません。だって、あと10年あるんだから、やってみないと不可能かどうかなんてわかりません。なんていうことを考えさせてくれる、素晴らしい記録でした。