冬のお山で使っていたPatagoniaのウエアが壊れました。
リフトに乗って、胸ポケットに入れた携帯電話を取り出そうと思ったら、すでに裂けていました。休憩後に一本滑り、リフトに乗ったらこの状態(笑)リフト乗り場係の視線が痛かった。スキーしてても転ばないし、雪も降っていないので、特に困ることはなかったけど、さすがに恥ずかしいので次の一本で終了。
裂けたといっても生地が裂けたわけではありません。接続部が離れたんです。すでに袖が外れそう(笑)
外れていない状態がこれ。縫ってないんです。
最近のアウトドアウエアに多く採用されている、『圧着』という技術で縫い目を作らずに接続している部分が外れてしまっています。
圧着というのは、僕の記憶が正しければ、常にアウトドアギアの最先端いるアークテリクスが開発した技術。雪山では一滴の水が体温を奪い、命取りになることがありますが、レインウエア等の防水性能を求められるウエアでは、水が浸入しやすい部分となる縫い目が弱点でした。その弱点を無くすべく開発されたのが圧着で、生地を合わせた状態(接着剤的なものを挟むのか?)で、高い圧力を掛けることにより、くっついちゃうという技術です。アークテリクスというのは自社で開発した最先端技術を「素晴らしい技術は皆が使うべきだ」という考えから、惜しげもなく公開します。止水ジッパーとかもアークテリクスだったと思います。
そんな圧着ですが、使い始めて7年から8年くらいになると外れてくることが多くなるみたいです。僕のウエアなんて12年とか13年とか使ったので、そりゃ壊れてもおかしくないですよね。今では多くのアウトドアウエアに使われている技術なので、7~8年が経過したら要注意ですね。