お客さんから「通りがかりの業者から、屋根が壊れそうだと言われた」という電話を、ちょいちょいもらいます。ついこの間もありました。
見に行ってみると、なんでもないことがほとんど。壊れそうどころか、雨漏りだってしそうにない状態。それでも「鬼瓦が傾いている」とか「漆喰が落ちている」とか言って、なんとかして金にしようとする業者が残念ながらいます。特に狙われやすいのが、屋根でいえば太陽光温水器や太陽光発電パネルが載せられている家です。
屋根って普通の人は10年だって見ることが無い箇所です。全然、大丈夫な状態でも、ずっと見てこなかったところについて何か言われると、不安になる気持ちはわかります。でも、通りすがりの業者を屋根に上がらせてはいけません。何でもない屋根の見えない場所で瓦を割ったり、ずらしたりして、脅すような業者もいます。
もしかして通りすがりの業者に何か言われたら、必ず地元の建築業者、屋根屋じゃなくても数十年は営業している工務店や個人の大工さん。あるいは数十年、営業していれば水道やさんや電機工事の業者さんとかでも構いません。そういうところに相談してみてください。工務店や大工さんなら、下請けの屋根屋、他の業者でも、業者間のネットワークでちゃんとした屋根屋を紹介してくれるはずです。
「通りすがりの業者をいきなり上がらせるのではなく、地元の業者に相談を」というのを覚えておいてください。