トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

伊豆トレイルジャーニー名物!階段地獄!からのリタイア。

トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

仁科峠を後にし、稜線出ると、予想通りに強烈な西風が吹き付けてきます。レインジャケットを着て良かった。

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禰豆子…、いや禰豆男と一緒に。スタートからずっと応援してくれていました。

そして、この辺りからは伊豆トレイルジャーニー名物の木段(木の階段)地獄がランナーたちに襲い掛かります。

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永遠に続くんじゃないかと思えるほどの木段。得手不得手が出る区間です。僕は比較的、早く登れているようです。鈴鹿山脈御在所岳や竜ヶ岳で登り続けた甲斐があったってもんです。

仁科峠から第三エイドの土肥駐車場までは11キロほど。2017年に出場したときは2時間1分くらいかかった記憶がありますが、果たして今回はどれほどか。木段と格闘し、走れるところはけっこうなペースで走り、1時間52分ほどで土肥まで到着。スタートから8時間5分ほどが経過していました。さすがに後半に入り、疲労とコースの厳しさが重なり、ペースも落ち気味。さらにエイドでの休憩も合計で30分ほどにはなっているので、10時間切りは難しい状況になりました。それでも残りは15キロ。10時間半なら行けるか?という感じなので、僕にしたら上等です。

土肥の手前からお腹が空いて仕方なかったので、土肥ではおにぎり1個、ドーナツ、しし汁を手にし、とりあえず食べようと思い、地面に座ったとたんに体に異変が。軽いめまいがします。いまいち視点が合わないながらも、寒さと疲労かなと考えながら、全部食べます。食べ終わって立ち上がると立ちくらみのような状態で、しばらくは両膝に手をついて耐えます。それでもボトルに水分を追加し、しし汁をお代わり。エイドに入って20分以上が経過してからの再スタートとなりました。

しかし、再スタートしたものの、歩くだけでもキツく感じます。いきなり急な木段が200メートルほど続くエリアでは50メートル登ったら休憩を繰り返します。

これはかなりヤバいなと思いながら、なんとか登り切って、応援の人とスタッフがいるところまで辿り着いてから座り込みます。このまま進むのは危険なのは間違いなく、座りながら体調が戻るのを待つこと20分以上。地元のトライアスロン仲間、瀬口さんと新美さんに追いつかれ声をかけてもらいましたが、僕はリスタートせず、ここでDNF(途中リタイア)を決断しました。51キロを8時間と少しという、上出来なタイムでしたが、決して無理をしたわけではなく、オーバーペースで潰れたわけではありません。むしろ、僕の力ならもっと速く走れることを確認できたほどです。

ですが、トレイルランニングは遊びです。無理しないと完走もできないけど、本当の無理は禁物。今回のDNFは正解だと思います。このままでは終われないので、来年は10時間切りのおまけをつけて借りを返しにきます。