雨漏り修理の下見でお寺さんに行ってきました。本堂や庫裏の正面、あるいは屋根の上を見ることがほとんどですが、今回は庫裏の裏側の建物でした。
ひっそりと佇む、その建物の鬼瓦には一匹の龍がいました。
人目につかない場所にある建物の屋根に乗せられた、6寸程度の小ぶりな鬼瓦に描かれた、雲の隙間を縫うよう飛ぶ龍。荒々しく、豪快に彫られています。
おそらくこの鬼瓦は、今後も誰の目にも触れることなく過ごしていくことでしょう。なぜこの建物に、こんな鬼瓦が使われているのか。本当の理由はわかりませんが、想像することはできます。