トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

東海市大田町の山車蔵に祭人の心意気を見た。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

仕事で訪れた知多半島内、東海市の大田町。大田町は知多半島の市町の御多分に漏れず、昔から山車祭りが盛んで、名古屋型の山車が何台もあります。現場の隣にあった建物が、偶然、市場組の山車蔵でした。

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屋根は瓦になっています。実はこれはとても大切なことで、断熱性の高い瓦を使うことが、蔵の中の山車を守ることに繋がっています。山車蔵は瓦が最高です。

別の視点ですが、屋根屋として何が嬉しいって、屋根が瓦であることはもちろんですが、軒先が一文字なんです。

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これだけの建物の軒先を全て一文字で施工するというのは、かなりお金が掛かります。一文字というのは言ってみれば洒落であり、無駄と言われても仕方ないものです。にもかかわらず、一文字を使ってくれたことは嬉しくて仕方ありません。

市場組の人たちが、こういう仕様を提案できる設計士に依頼し、その提案を受け入れてくれたことは尊敬に値します。めちゃくちゃかっこいい建物です。

 

祭なんて心意気でやるものです。大田の祭人の心意気を山車蔵に見ることができました。