トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

楽しいは正しいよりも伝わる。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

子どもの頃に、親や先生から「勉強しなさい!」と言われて、素直に勉強した人ってどのくらいいるんですかね?ほぼいませんよね。「今やろうと思ってたのに、勉強しろって言われて、やる気が無くなった!」という、定番のセリフを吐いた人はたくさんいるはず。僕も同じです。「勉強しなさい」も「今やろうと思ってた」も間違いではありません。子どもだって勉強しようと思っているのは本当です。勉強したほうがいいことも、早くやったほうがいいことも分かっているのにやらないだけ。勉強することが正しいことだってことは、よーくわかっています。言われなくたってね。ただ、目の前にある漫画やゲームが楽しいから、正しい勉強を先延ばしにしているだけです。

 

いろんな業界で「お客さんにとってはこっちのほうがいいのに分かってもらえない」ということがあると思います。これって、上で書いたことと同じであることが多い気がします。お客さんはわかっているのに、選んでいないってこと。なんで選ばないかというと、一方には予算があるでしょうが、他方には「楽しい」「面白い」「かっこいい」「かわいい」「おしゃれ」なんていう理由があると思います。後者のように感覚的に訴えかけるもののほうが、正しいよりもお客さんに響くことがあります。自動車を例に挙げると、普通に使う分には軽自動車で充分なはずなのに、超高級車や無駄にデカい車が売れたりするってことが、それに近いと思います。

 

ときに「楽しい」「面白い」「かっこいい」「かわいい」「おしゃれ」は正しいより伝わったり、強かったり、超えていったりする。これを意識しないと、うちみたいな仕事は無くなっていくのかもしれません。逆に、どうやったら伝わるのかを考えて、実行することができれば、お客さんに届くことになります。