常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。と名乗っているワタクシなので、生まれも育ちも常滑です。大学の四年間と、名古屋の(資)岡戸建材店さんで仕事の修行をさせて頂いた二年間を除けば、ずっと常滑です。常滑といえば、焼き物のまちです。越前、瀬戸、信楽、丹波、備前と合わせた日本六古窯の一つで、その中でも最も歴史があり、平安末期までさかのぼります。特に土管や衛生陶器、タイルといった建材や植木鉢や急須が有名で、近年では光ファイバーを通す管として使われています。
常滑はときおり映画の舞台になってきました。古くは寅さん。僕が高校生だったころにはビーバップハイスクール。近年だと20世紀少年の撮影も行われました。焼き物がそこいらにあり、狭い坂道で構成された焼き物散歩道というのは画になるんです。
そんな我がまち、常滑が再び映画の舞台になりました。
アニメ『泣きたい私は猫をかぶる』です。この画像の場所は土管坂。地面に滑り止めの土管が埋められ、壁には焼酎瓶。実はうちが施工した建物の屋根も描かれています。
「笹木美代(ささき・みよ)は、いつも明るく陽気な中学二年生の女の子。空気を読まない言動で周囲を驚かせ、クラスメイトからは「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれている。しかし本当は周りに気を使い、「無限大謎人間」とは裏腹に自分の感情を抑えて日々を過ごしていた。そんなムゲは、熱烈な想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人(ひので・けんと)へ毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった・・・。実はムゲは、ある夏祭りの夜お面屋にいた猫の店主から、「かぶると猫へと姿を変えることができる」という不思議なお面をもらって以来、猫・太郎として日之出の家に通っていたのだ。普段はクールに振舞う日之出だが、太郎にだけは素直な気持ちを打ち明けることができ、いつしか太郎は日之出の支えになっていた。≪人間≫のときには距離を取られてしまうが、≪猫≫のときには近づけるふたりの関係。ムゲもまた、猫でいれば周囲との関係に悩むことない自由さを知り、次第に心地よさを覚えていく。猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになるムゲ。ある日、再び現れた猫店主から、猫の“お面”とムゲの“顔”を交換し、≪人間≫を捨て≪猫≫として生きるよう迫られる・・・」というのが、公式サイトに書かれているストーリー。
予告編を見ただけで「ここってあそこじゃん!」という場所がたくさん。ネットフリックス限定の映画で、僕はネットフリックスには加入していないけど、これを見るためだけに加入しようと思います。そしてついでに、あくまでもついでにマイケルジョーダン『ラストダンス』を見よう。
年間30万人も訪れる焼き物散歩道が舞台となっている映画です。魅力がわかってもらえると思うので、ぜひ見てください。