この間の台風で雨漏りしたというお宅にいってみると、築25年くらいの平板瓦の建物でした。
平板瓦というのは↓のブログで。
雨漏りするところを確認してみたら、完全に施工不良。施工したのは素人か?ってくらいで、雨漏りしてください!という状態。
↓こんな部分の一部を外してみると
水切りも何も入っていなければ、ルーフィング(防水紙)も被せられていないので、流れてきた水が、そのまま破風板に流れています。一部の木は腐ってぼろぼろに。
これを直すためには、破風際の瓦を一部、取り外します。その後、破風板までルーフィングを巻いて↓
水切りを施工。
ここまでやってから瓦を葺き戻すのですが、瓦もそのままではなく、少し小さく切ってから葺きます。↓みたいに水切りの高い部分に乗っかっている個所を切り欠きます。
切り欠くと↓みたいになります。
こうすることで、流れてきた水がきちんと水切りの中に落ちるようになるんです。
これを十数段、一枚一枚、大きさを合わせながら葺き戻していきます。
最後に袖瓦を取り付けて完成です。っていうか、そもそも袖瓦が必要なのか?
なんかまあ、基本的なことができていない現場でした。もし、これをやった覚えのある人がこのブログを読んだら、それはそれは深く反省してください。あまりにもひどい。
うちの職人が施工した現場ではありませんが、久しぶりに職人としての情けなさを感じた現場でした。こんなことやってちゃだめ!