トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

UTMFを実現できたのは、彼が県庁職員だったからかもしれない。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。

 

僕に最も欠けている能力といえば、各所との調整能力です。なんていうか、電話が苦手で、連絡がめんどくさい…。まだ、直接、出向いて話したほうが気楽なくらいなんですけど、当然、その前には電話する必要があり、その数が増えるほどめんどくさくなってしまう。それでも、なんとか奮い立たせて(大袈裟)、乗り越えています。

 

4月に僕が出場することになっているUTMF(ウルトラ・トレイル・マウント・フジ、165kmのトレイルランニング大会)は、静岡県山梨県にまたがる大会で、調整しないといけない機関は県のみならず、各市町村や警察、消防(あるいは自衛隊も?)等々、多岐にわたります。スポーツとはいえ、長距離、長時間に渡るので、安全最優先で行うために、関係各所との調整は非常に気を遣う作業になると思います。

 

こんな巨大な大会を実行するなんて、実行委員長・鏑木毅さんの調整能力たるや化け物かと思うわけです。だって、語弊を恐れずに書けば『ただのトレイルランナー』なんですから。いったいどうやって、鏑木さんはこんな調整能力を身につけたんだろうと、山を走りながら考えたときに、ふと思いつきました。

 

鏑木さんはプロトレイルランナーになる前は『県庁職員』でした。つまり、調整される側?にいたわけで、大会を実現するためには、どんな資料が、どんな情報が、どんな安全対策が、どことの調整が必要かがわかっていたということです。

 

鏑木さんがプロになるべく県庁を辞めたのは40歳の頃。普通はプロのアスリートを引退する頃です。もっと早くプロになっていれば、あるいはもっと多くの大会で表彰台に乗っていたかもしれませんが、15年ほどの県庁職員としての経験が無ければ、UTMFは実現しなかったかもしれません。

こうして考えてみると、それまでの経験を生かすことさえできれば、人生に無駄な時間はなくなるんだろうなと思います。

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