トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

イングランドの勝利を予想したラグビーど素人の僕が考える、イングランドの勝因。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

ラグビーワールドカップ準決勝は、おおかたの予想を覆し、イングランドニュージーランド下しました。試合内容は点差以上の圧勝といって良いでしょう。イングランドは、準々決勝までは他チームを圧倒してきたニュージーランドにまったくプレーをさせなかった。ニュージーランドに対して、イングランドが優位に立てるポイントであるフォワードで勝負することで、バックスに仕事をさせないことに成功したってとこでしょうか。合ってますかね(笑)

 

まあ、詳しいことは置いといて、実は僕は試合当日、人と話していてイングランドの勝利を予想していました。理由はエディ・ジョーンズヘッドコーチ。エディといえば言わずと知れた、前日本代表のヘッドコーチであり、日本を南アフリカに勝利させ、ブライトンの奇跡、スポーツ史上最大の番狂わせと呼ばれた試合のシナリオを描いた張本人。考えてみてください。イングランドニュージーランドに勝つ確率と、2015年の日本が南アフリカに勝つ確率の、どちらが高いかを。日本を南アフリカに勝たせた名将が、二年半もかけてニュージーランドに勝つために作ったチームです。勝って当然といっても過言ではないはず。

 

大会中にサッカーの元イングランド代表で、W杯でも得点王を獲得し、名古屋グランパスエイトにもいたことのある、ゲーリー・リネカーが、ニュージーランドが試合前に行うハカのことを『目の前で見たら笑っちゃうかも』とTwitterでつぶやいて、批判を浴びました。僕はこの批判の意味がわかりません。ハカを見たくて、ニュージーランド戦のチケットをとった僕ですが、リネカーの言うこともわからなくもない。今回のイングランドニュージーランドでは、ハカをイングランドがV字で受けるという体制をとりました。相手が優位に立とうとしているのを、そのまま受ける必要なんてないはず。

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イギリスの文化には『窮地に陥ってもユーモアを忘れるな』というのがあります。分かりやすいところだと、映画007シリーズのジェームズ・ボンド。彼はスコットランド人ですが、窮地においやられても、絶対にユーモアを忘れませんよね。リネカーがつぶやいたことも、イギリスの文化としては当然なんじゃないですかね。馬鹿にするわけではなくて、精神的に圧倒されないために、ユーモアを持つわけです。V字を批判する人は、イングランドの文化を否定しているかもしれないですよ。ハカも文化なら、イングランドのユーモアも文化です。

 

おそらく、イングランド選手は「絶対に勝てる」と疑っていなかったはずです。思う、ではなく、信じるでもなく、勝利以外無いと一点の曇りもなく。

日本を南アフリカ戦の勝利に導いたとき、エディは一年半かけて、絶対に勝てると選手が信じるようにしたそうです。イングランドに対しても同じようにしたことは想像に難くありません。理論とトレーニングに基づいた自信。それこそがイングランドの勝因だと思います。