僕の親知らずはとても難しい生え方をしていて、三年前に左下を抜いたときには、毎日、アホみたい(失礼)に歯を抜いている口腔外科の先生が「30分で終わりますからね」と言ったにもかかわらず、1時間を経過して「おかしいな…。あれ?おかしいな…」と言いだし、結果、1時間半かかり、術後にはひどい頭痛に一か月も悩まされ、ロキソニンジャンキーとして過ごしました。昨年、右下を抜いたときにも1時間を要し「一年に一度、出会うかどうかの難工事でした」と言われました。よって、僕にとって親知らずを抜くというのは、とにかく大変な工事になるという印象があったんです。
僕に親知らずを抜けと言ってきたのは、東海市の歯科医『いのうえ歯科クリニック』の院長で、常滑青年会議所(JC)の後輩の井上貴詞くん。散々、言われ続けて、ついに上の親知らずにも着手することになりました。
嫌々、ほんとうに嫌々、いのうえ歯科クリニックを訪れ、手術台に乗せられ、いや、嘘です。いわゆる歯医者さんにあるリクライニングする椅子に座らされ、いつもと違う歯科衛生士さん(かわいい)がニコニコしながら話しかけてきます。やれ、どっちから抜くか、やれ、今の状態はどうだと聞いてきますが、僕は心ここにあらずです。このときの僕の心境と言えば「もー、うっさいわ…。この先のおれの苦しみが、君にわかるというのか?ああん!?」ってところです。
井上貴詞院長が入ってきて「どうしますか?両方ぬきますか?」とか、聞きやがって、元々はそのつもりだった僕は動揺します。選択肢を与えられると楽な方を選びたくなるものです。「そうやって聞かれると困るよね」と怒気を交えて答えると、「じゃあ、とりあえず左を抜いて、そのときの感じで右も行くか決めましょう」となりました。
麻酔を打ち、なにやら恐ろしい形状をした器具を僕の口にねじ込む井上(呼び捨てw)。今にも抜かれんとしている親知らずの近辺を触り、「痛くないですか?痛かったら抜きませんから言ってくださいね」とか、マスクの奥でニタつきながら聞いてきます。痛みは無いので、そのまま進めてもらうこと1分。
「終わりましたー。」「は?もう終わり?」「はい。終わりました。右はどうしますか?」「こんなんだったら抜くわ!」ってことで、右に着手。右も麻酔からの全行程で3分と経たずに終了。まさかの短期決戦。あっという間に工事完了。楽勝だわw
井上貴詞院長大先生wはブログ用に親知らずを袋に入れて持たせてくれました。
直径12ミリ。長さ16ミリの立派な親知らず。
いのうえ歯科クリニックに入ってから出てくるまで、わずか30分に満たない早業でした。こんなんだったら、もっと早く抜けば良かったよ。ありがとういのうえ歯科クリニックのみなさん。ありがとう井上貴詞くん。