トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

古くなったカラーベストにペンキを塗るくらいなら、石付板金によるカバー工法がオススメです。

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

日本の家の屋根には瓦が一番だということを、断固として言い続けているというか、絶対的な自信を持っているし、疑う余地が無い事実なんですけど、一方の事実としては、板金や薄型化粧スレート(カラーベスト)等の軽量であること、初期コストが低いこと以外、売りが無い屋根材が乗っている建物があるのも事実です。

今回の二発の台風で、軽量の屋根材が乗っている建物が、屋根材だけでなく、屋根の下地ごと飛ばされたという事例が数多く報告されているのですが、それはまた別の機会に。

 

先日、書いたブログ

yoshikixxtri.hatenablog.com

では、カラーベストが飛んでしまった家の屋根に、再びカラーベストを葺いたと書きましたが、他に手が無いのかというと、そういうわけではありません。カラーベストの上に板金でカバーする、カバー工法というのがあります。

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こんな状態のカラーベストとか

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こんな状態のカラーベスト

ペンキで塗っても、十数年で塗り替えになるし、なによりも、ここまで傷んだ状態のカラーベストにペンキを塗っても、ベースの部分がもろくなっているので、あまり意味が無いと思うんです。

そこで、オススメなのが石付鋼板によるカバー工法なんです。石付というのは、ガルバリウム鋼板や、それに準ずる鋼板に樹脂を使って天然石を砕いたものを吹きつけてあるものです。本来であれば瓦よりはずいぶん耐久性が劣るガルバリウム鋼板ですが、樹脂と天然石が基材となるガルバリウム鋼板を保護するので、耐久性が格段に向上します。また、天然石を使用しているため、色の変化がほとんど無いんです。

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LIXIL・Tルーフ

カラーベストや石の付いていないガルバリウム鋼板と比較すると、金額は上がります。が、屋根材に厚みがあることにより、下から見たときの高級感が生れ、また、厚みがある=空気層があるということなので、断熱性が向上し、屋内や下地に対する温度の影響を小さくすることができます。簡単に表現すると、家の中が夏に涼しくなるってことです。マジで。

 

カラーベストや板金をペンキで塗るくらいなら、石付板金によるカバー工法がオススメです。