雨漏りしにくいとか、台風の影響を受けにくいとか、意外と屋根の形で変わってくるものなのですが、僕が考えるに、ベストではなくても最もベターなのは、四角の面を二面、くっつけただけの切妻です。
できるだけ瓦を加工する個所が少ないほうが良いし、谷板みたいな板金を使う個所も無いほうが良いしってことなんですけど、一見、切妻に見えて、実は切妻ではないのが『棟違い』という形状です。
棟違いっていうのは
↑これとか
↑これとかみたいに、棟の高さが面に片面だけ違うみたいな感じです。表現が難しい…(´-ω-`)
屋根の上では↓みたいになっています。
反対から見るとこう↓
この棟違いという屋根、けっこう雨漏りしやすい形状です。
↑これなんて、雨漏りした結果、いろいろとやってありました。やった本人も何をやっているのかわからなかったと思います。
反対から見ると
棟が長すぎ。赤線くらいのところで止めておけば、雨漏りしなかったかもしれないです。
そんなこんなで、雨漏りしやすい形状ではあるんですけど、きちんと施工すれば雨漏りしません。
ただし
鬼瓦の反対に当たる個所。うちの辺りでは裏鬼と呼ますが、この個所だけは、しっくいが傷んでくるので、修理が必要になります。↓こんな風に。
まずは古いしっくいを外します。
古いしっくいの上に、そのまま塗っても、すぐに剥がれてしまうので、古いしっくいを取り除くのは、重要な作業です。
ここに新しいしっくい、今はモルタル系の南蛮漆喰を塗ります。
南蛮漆喰だと、しっくいほど滑らかには塗れませんが、丈夫にはなります。
この仕事は屋根屋じゃなくて、左官屋さんの仕事でもあるので、左官屋さんに依頼してもOKです。
なんせ全く見えない部分ですからね。築15年くらい経ったら、一度、見てもらってください。
ではでは。