「鬼瓦が落ちてるから直してほしい」と言われて見に行くことがあります。行ってみると、まあ、落ちていることが多いんですけど、たまに落ちてないことがあります。最初から付いてない箇所があるんですけど、普通の人は屋根なんてほとんど見ないし、たまたま見て「あれ!?鬼瓦が無いやんけ!」となるんですね。それも無理のない話ですよ。だって、屋根に興味無いですもんね。
で、どんな箇所かというと、こんな箇所。
棟違いという形状の屋根の、鬼瓦の裏っかわのところです。
棟違いというのはこういう形状の屋根で、鬼瓦の裏側、うちの辺りでは『裏鬼』と呼ぶ箇所には鬼瓦は付けないのが普通です。たぶん、裏鬼に蓋をするように塗ってある漆喰が外れると、急に目立つようになって「鬼瓦が無い!」となるんだと思います。
鬼瓦は付かない箇所ですが、漆喰(今はモルタル系のもの)は塗る箇所なので、気になる方は連絡してくださいね。