修理に出していたバイクが、ついに戻ってきます(ΦωΦ)デラウレシイ
戻ってきたら、まずは軽くローラー台ですね。
小瓦。読んで字のごとく小さい瓦があります。
雨漏りがするということで、修繕の見積を依頼されて、現場に行ってみると、敷地内に古い土蔵がありました。
壁はもうボロボロになってしまったようで、スレートや板金で覆われてしまっていましたが、瓦は修繕しながらも古いままでした。
築年数不明ながら100年以上になる土蔵。お客さんによると、伊勢湾台風のときには、その土蔵に逃げ込んだことがあり、ビクともしなかったそうです。
で、その土蔵に使っている瓦は、土蔵としては標準的なものだったのですが、扉の上の霧除けだけは違う瓦を使ってありました。
100枚判で石持軒瓦(こくもちのきがわら)仕様です!
いや80枚判かなぁ…。遠いので、はっきりわからないんですけどね、とにかく小さい瓦だってことです。
ちょっと解説すると、和風の普通の瓦は一坪あたり53枚使う53枚判という大きさなのですが、小さい瓦で一坪あたり80枚を使う80枚判や、100枚を使う100枚判という瓦があるのです。
で、この小さい瓦というのは、門みたいな、屋根自体の面積が小さい建物に使うことが多いのですが、なぜ、小さい瓦を使うのかってのは、また別の機会に。
なぜか小瓦が使ってあるこの霧除け。石持軒瓦が使ってあります。上の段に使ってあるのが、万十軒瓦という普通の軒瓦なのですが、どこが違うかというと、丸い部分に膨らみがあるかどうか。万十は膨らみがあって、石持は平ら。その違いだけなのですが、石持のほうがスッキリして見えて、洒落ているわけです。
さらには
刻み袖です!
小瓦の刻み袖なんて初めて見ました…。
刻み袖っていうのも、普通の袖と比べると、枚数が多く必要で、すり合わせるのに手間がかかるので、これも洒落ですね。
僕がバシバシと写真を撮っているので、お客さんが不思議がっていました(笑)が、説明すると、なるほど!そんな洒落とるのか!と喜んでもらえました。
ちなみに、庇の屋根も刻み袖。
この辺りは土蔵の標準仕様ですね。ただ、比べてみると、奥の瓦の小ささがわかると思います。
なんか良いものを見たって感じでしたね。
ではでは。