あの人からこの人の関係で連絡があって、島に行くってことだから、その人を紹介して。なんか面白いことが起こりそうな予感…。もしかして、僕もそこにいられたら最高の経験ができそうだし、もしいられなくても、その融合のきっかけを作れただけでも幸せだろう。
さて、こないだのことですが、修繕の見積もり依頼で伺ったお宅の屋根に上ると、入母屋に棟違い三カ所、さらには葺き下ろし二カ所まであって、めちゃくちゃ入り組んだ屋根だったのですが、何よりも驚いたのが、仕事の丁寧さでした。
土葺きの瓦は、葺かれてから45年を経た今も、わずかな緩みもありません。
見れば見るほど、基本をしっかりと抑えた良い仕事で、感心してしまいました。
この辺りでこのレベルの仕事をしているということは、もしかしてうちの親父の業かと思ったのですが、銅線の使い方等、細部の仕上げが違いました。
お客さんに「めちゃくちゃいい仕事してますね。良い職人さんの仕事を見ることができて嬉しいです。」と伝えると、お客さんが「やっぱりそうなの!?なんかの賞を穫った人に葺いてもらったんだわ」と、お客さんも喜んでいました。
そうなんです。お客さんにはなかなかわからなくても、職人同士ならわかることがあります。もちろん僕は、この瓦を葺いた職人さんの足下にも及ばないのですが(-_-;)
二十年以上この仕事に携わっていますが、良い職人さんの仕事に出会うと、憧れと悔しさが入り混じった複雑な気持ちになります。
やっぱり僕は職人なんだな…。
ではでは。