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で紹介したイベント『千年の甍』に行ってきました。
入口に鎮座するのは姫路城の屋根に乗っているのと同じ鯱。
いろんな巴と軒瓦が並べられているだけでも、雰囲気が出ますねぇ。
法隆寺の軒瓦
いろんな時代の鬼瓦
本葺き屋根の葺き方
他にもビデオによる瓦の葺き方の説明や、瓦の作り方とかの説明がありました。僕以外にも何人か見ていましたが、これって素人が見て面白いんだろうか?業界の人が見れば面白いのは間違いないけど、基本的な知識が無いと、ふーん(´・ω・`)で終わっちゃいそうな感じ…。
いや、もちろん見てほしいんです。見てほしいけど、なんか解説員による解説みたいなのがあると、もっと面白いんじゃないかと。そうしたら、もっと興味を持ってもらえるのになと思いました。
僕が参考になったのは、奈良の山本瓦工業㈱の山本さんの言葉。
もう、その通りです。腕の良い職人は仕事がなくなります。
これ、痛切に感じています。15年後には若い屋根の職人はいなくなります。
ほんと、これ。自分がやっているうちはダメですね。
究極はこれでしょうね。
でも、なかなか言えないことです。山本さんくらいの実績がある人が話すからこそ、葺き師たちの心に刺さります。
愛知という、瓦の産地に住んでいると、なかなか他地域の優れた職人さんの言葉を聞くことがありません。素晴らしい葺き師がいて、素晴らしい瓦を作る地域だからこそ、井の中の蛙になりがち。
もう終わってしまったイベントですが、一葺き師として、現場を仕切る親方として、そして社長としても、勉強になったイベントでした。