トライアスリート屋根屋、四代目屋根誠・竹内のブログ

旅好きな屋根屋でトライアスリートの竹内賀規が、トライアスロンのことやトレイルランニングのことを書くついでに、屋根のことや瓦のことを書きます。

初心者向け!パワーメーターってなんだ?

トライアスリート屋根屋、常滑は屋根誠の竹内です。

 

宮崎県にお住いの丸目さんからのお便りです。

「パワーメーターってなに?速くなるの?ぜんぜんわかんないよ(宮崎弁)」

どストレートですね。まったくわからないと。まあでも、考えてみればわからなくて当然なので、今回はロードバイクとかを知らない人に向けて、パワーメーターのことを解説したいと思います。

 

そもそも、自転車を速く走らせるために必要なのは、体重と自転車の重量、身体と自転車の空気抵抗、そしてペダルを回す力=パワーを高次元でバランスさせることです。が、ここでは自転車の重量は自転車任せなので、ほっておきます。また、空気抵抗に関しても、今回は関係無いので同様です。

 

体重が上がるということは、ペダルに乗る重さが上がるので、単純にパワーは上がります。が、体重が上がるということは、身体が大きくなる傾向になるので、空気抵抗も大きくなる傾向が出ます。そして、体重が上がったことでパワーを上げても、パワーに対する重さの割合が上がってしまうので、速さに直結するとも言い切れないんです。特に上り坂なんかだと、大きいパワーを出せる重い人よりも、パワーは低くても体重が軽い人のほうが速かったりします。なので、できれば体重は軽く、しかしパワーは高くというのを求めるわけです。

めちゃくちゃ乱暴な表現になりますが、同じ体重、体型のままでパワーが上がれば、単純に速くなり、同じ体重、同じ体系の人同士が勝負すれば、パワーが上の人が勝つわけです。なので、自転車の練習というのは、これまた乱暴な表現になりますが、パワーを上げることが基本になってくるわけです。

 

体重と言うのは誰でも簡単に量れます。が、ペダルを回す力なんてわかりません。そのわからない力を計るのがパワーメーターです。計測する方法はいくつかあるのですが、だいたいがペダルを回すときにかかったパワーで、自転車の部品の歪みを計測して、ワット(watt)として変換します。僕の使っているペダルタイプのパワーメーターでは、写真の矢印のあたりの軸の歪みを計測しているらしいです。

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直径十数㎜ある金属なので、歪みなんて人の目ではまったくわかりませんが、精緻な機械が歪みを計測してくれるんです。

 

パワーが数値で表示されることによって、練習ではパワーを上げるためのメニューを組むことができるし、大会では無駄なく、無理なくバイクを走らせることができるようになります。

 

ワットというのは電力の単位として用いられるのが一般的ですが、もともとは仕事量を表す単位です。もっと詳しくすると理解不明になってくるので、こっから先はWikipediaとかで調べてみてください。

 

仕事量にはいくつかの単位があって、ワットと同じくらい一般的なのは馬力(ps)です。1ワット=0.00136psです。本当なら統一された単位で表現できれば良いのですが、生まれた国や時代、基準の違いで、こんな変な感じになっています。

 

僕が1時間、出し続けられるパワーが235ワットですから、235ワット=0.3196ps。原付にもちぎられる程度w ちなみに日産のGT-Rが570psなので、419,117ワットになります。呆れる出力です。

 

『パワーメーターというのは、着けても速くなることはないけど、自分の実力を数値として知ることで、速くなるための助けになるもの』ということです。

 

丸目さん、わかりましたか?

仮にわからなくても、読んでくれただけで嬉しいです!