トライアスリート屋根屋兼遅咲きなんちゃってトレイルランナー、常滑は屋根誠の瓦葺き師・竹内です。
序盤は抑えに抑えても調子よく、気持ちよく走っていました。ところが徐々に体調が下落。スタートから4時間ほどが経過したあたりで、腸が吸収しなくなり、脱水状態の気配。喉が渇くから飲みたいけど、飲むと気持ち悪い。腹に溜まるだけ。顔に少し汗をかくだけで、体からは汗をかかず、まったく走れなくなる。
横になって休む。
天気予報ではそろそろ雨が降ってきてもおかしくない。雨が降って体が冷えてくれれば走れるようになるかもしれないと、雨が降ってくれることを祈りながら歩くけど、ついに立ち止まり、その場に座り、少しだけ横になる。再び歩きだして、30キロ辺りの人がいる計測ポイントでまた横になる。人がいるだけで心強い。何分休んだのか分からないけど、36キロのエイドステーションまでは進むしかないので立ち上がり、ドリンクを口に含む。やっぱり気持ち悪い。むりやり飲み込んで歩きだす。
遠い6キロ。
腹が張って仕方ないし、わずか30キロでこの状態では完走なんて無理。筋肉の疲労なら気合でなんとかするけど、内臓は気合では無理。歩いていると腹痛も来た。6キロ近く歩かないとトイレは無い。ピンチ。でも切羽詰まった感じではないので、ひたすら歩く。たった6キロは緩い下りなので走れば30分程度のはずだけど、歩くと遠い…。
やっとの思いで熊坂のエイドステーションに辿り着き、僕の信越五岳は早々に幕を閉じました。こんなに脚に余裕があるのに。
ゴールゲート。
女房に連絡し、迎えに来てもらい、預けてあった荷物を受け取りにゴール地点に行くと、かっこいいゴールゲートがありました。
こんなにもかっこいいステージが用意されているのか。100マイルとか110キロとか、そんな距離を完走した人たちに対するリスペクトの表れだな。僕もこのゴールを通過したい。久しぶりに悔しい。もしまた権利を得られたら、次こそはゴールしたい。